2012-02-06 Mon 18:13
2月の第2週が始まり、ようやくいっときの極寒な寒さは
少しだけ緩んでくれた、っていうところですけども、 それでもまた今週の半ばぐらいには再び大寒波が襲来する! なんて予報が出ていますよね(>_<) ってなわけでまたまた戦々恐々なたろくんなのですが(^^;) でもすでに節分も終わり、暦の上では立春を迎えてるんですが セリ場のオサカナはまだ冬の主役たちが幅をきかせております。 ・・というか、それ以前にセリ場に入荷してくるオサカナが 極端に少ない状況がずっと続いてしまってて、すっかり活気のない 状態が恒常的になってしまってます(涙) ホントにねぇ 少しは魚の入荷が増えてくれると嬉しいんですが。。 荷受さんに聞いてみると、天候が持ち直して漁師さんたちが 出漁しているときでも最近妙にサカナの入荷が少ないのは みなさんがこぞって ヤケイカ の漁に出ているから、という理由もあるんだそうです。 ヤケイカっていうのは、今ぐらいの時期になると決まって 水揚げのある小型の甲いかの仲間なんですが、ホントに 年が明けてしばらくした頃から水揚げが増えてきて、 春先までの短い期間が漁期になっているイカなんですね。 このイカ、以前はめちゃくちゃ相場が安くて、 ほかのサカナが獲れなくなってしまってから しゃーないから、ヤケイカでも穫りに行くか・・ という感じで漁獲されていた、いわば「ザコキャラ」なイカ だったんですけども、最近は海外からの引き合いが強いらしくて やたらと相場が高くなってるらしいんですね(^^;) このヤケイカ、この季節になるとあるていどはまとまった量が 穫れるし、穫ってきたら確実に一定の相場で売れるので、 穫れるかどうか分からないほかの魚を狙って、仮に穫れても いくらで売れるか相場が読めないっていう獲物を穫ってくるよりも 行けばまとまった量が穫れて、しかも相場も安定しているヤケイカを 狙うのがいちばんカタい、ということで、 今は漁師の皆さんは揃ってヤケイカばかりを穫っているんだそうです。 みんなヤケイカを穫りに行ってるもんだから、ほかの魚は当然ですが 水揚げが減ってしまう、っていうわけ。 しかもヤケイカは水揚げされてもそのほとんどがすでに売り先が決まってて ブロック凍結後に海外に輸出されるっていうことになってるので、 当然ですけどもセリには出てきません。。 なので、セリ場ではヤケイカっていうのはほとんど見かけないんですよ。 となると・・今の時期のセリ場が閑散としてしまうのもムリはない、 ということなんでしょうねぇ。。 今年はとくにヤケイカは豊漁らしく、県内の漁港では 大量のヤケイカが続々と水揚げされているそうな。 このヤケイカが年が明けてしばらくの間の「新年を告げるイカ」だとしたら 春を告げる魚っていうと、みなさんはどんなものをイメージされますか? 春の魚だとすると、サカナ偏に春と書く、サワラなんてのはまさしく春のサカナ? ・・・でも意外とサワラって一年中獲れてたりして、しかも冬の間もアブラが よく乗ってておいしい旬だったりするので、市場マンの中では あんまり春のサカナっていうイメージはないかも(^^;) 天然タイも徳島では春が旬ってことになってますが、これまた今ぐらいの季節でも 旬だったりしますし、やっぱり年中水揚げはあります。 となると・・・ノレソレだとか白魚、シロウオなんかはまさしく春を告げる オサカナといえるでしょうね(^^) タイの白子なんかも春ならではかな♪ でも、こういう春真っ盛りの頃にセリ場に現れるこれらのモノよりも 少しだけ早い時期、ちょうど立春の頃にほんのいっときだけセリ場に 並ぶこのイカツくて、でっかいヤツ・・・。 ![]() これ、このBlogでも過去に何度が取り上げていますが、 タカアシガニっていう巨大なカニです(^^) どちらかというと、セリ場よりも水族館で見かけることの方が 多いかも知れませんね(^^;) なんせこのカニ、「世界最大の甲殻類」ですからねぇ~(笑) じっさいワタシも市場マンになる前には大阪の海遊館で イチバン深い深海コーナーの水槽でこのタカアシガニだけが 入れられているくらーい水槽でしかこんなカニは 見たことありませんでしたよ(爆) このカニ、海遊館での展示がまさしくそうだったのですが、 ふだんはとっても深い場所に暮らしています。 いわゆる深海のカニなんですけども、春先の時期、 つまり今頃のシーズンになると産卵のために 浅瀬に揚がってくるんだそうで、このときに底曳き網などに けっこうたくさんの数が揚がってくるんだそうで。 ってことで、これだけ大量に、しかも活きた状態でセリ場に やってくるっていうのは今ぐらいの時期だけに限定される、 というわけなのです。 毎年、いまぐらいの時期になると急にまとまった数の タカアシガニがセリ場に並ぶようになるのです。 ワタシは突如としてセリ場の一角に出現する巨大生物の 大群のようなこのカニを見ると、 春はもうすぐなんだなぁ~♪ って感じてしまう、というわけなのです(笑) ちなみに、4年前・・2008年の今日と同じ2月6日にもやっぱり ワタシはこのカニをネタにしておりました(^^) さてさて、そんなこのタカアシガニを語ると、必ずといっていいほど 出てくるのは タカアシガニはおいしくない っていうこと(汗) 関東のほうではこのタカアシガニが名物料理になっているという地方は けっこうあるようで、温泉旅館だとかでも名物にしているところも 多いみたいなんですが、徳島ではタカアシガニっていうと、きまっていつも キワモノ あつかいなんですよね(^^;) やたらとデカいけども、とりあえず美味しくない、というか 身がない、身が入っててもパサパサで全然ウマくな い、というのが もう決まりきった評判の定番(苦笑) これについては、ワタシは声を大にして んなこたぁない! って言いたいんですけどね。 ワタシ、もうずっと以前ですけども・・ タカアシガニの料理が得意だという料理屋さんで、 ちゃんと調理されたタカアシガニを食べたことがあるんですが、 それはもうね、ウマかった~(*^_^*) ホントです、これは紛れもなく事実。 ではなんでタカアシガニはマズい、っていうふうに評判が 定着しているのか? これは多分、ですけども・・・ タカアシガニのオイシイ食べ方をみんな知らないからではないかと。 まずタカアシガニ、 死んでたらNG なんだそうで。 死んでしまうととたんに旨味が流れ出てしまって身がパサパサになる。 といっても、なかなか活きたままで調理するっていうのは難しいですよね。 なんせでっかいですから(汗) 次に、冷凍してもNG 冷凍してしまうと、解凍したときに旨味が全部ドリップとして 流れ出てしまってパサパサになってしまうそうな(汗) そしてさらに。タカアシガニは 茹でたらNG なんです。普通はカニっていうと茹でるのが定番ですよね。 でも、タカアシガニっていうのはどうやら茹でてしまうとエキスどころか 身じたいが流れ出てしまうみたいなんです(汗) なので、タカアシガニの正式な調理法として正しいのは 蒸す なんだそうです。 茹でてしまうと旨味が流れ出てしまうので、蒸す! これで旨味を逃さないようにするっていうわけですね。 しかし、蒸すとなると当然ですが、蒸し器が必要ですが・・・ こんなにもでっかいカニを蒸すことのできる調理器具となると(滝汗) これがイチバンのネックなのかも知れません(>_<) 蒸してやるのが正解なんだけど、とてもじゃないけど こんな大きなカニを蒸すことのできる設備がない。 なので、やっぱりカニだから茹でたらよかろう、ってことに なるんでしょうね。 で、茹でてしまうとスカスカに(T_T) というわけで、タカアシガニっていうと美味しくない、っていうことに 落ち着いてしまったのかも知れませんね。 う~ん、関東のほうで出されているタカアシガニっていうのは やっぱり蒸しガニで出されてるのかなぁ? ・・なんか久しぶりにタカアシガニを見て、昔食べたあの芳醇な 風味を思い出したら・・無性にオナカが空いてきました(汗) その昔、タカアシガニを出してくれたあのお店はすでに 閉店してしまった、という噂だし・・・徳島ではもうタカアシガニを おいしく食べられるお店はなくなっちゃったのかなぁ?? そう考えるとちょっと寂しい、そんな春の訪れなのでした。。 |
2011-03-11 Fri 10:26
早いものでもう3月・・・季節の上では啓蟄の候となりました。
3月11日から15日の頃は「桃始笑」(ももはじめてさく)と 言うそうですよ(^^) 土の中から虫がそろそろ這い出してきて、桃の花も咲こうか、 という季節というわけなんですけども・・ 春らしい陽気に恵まれたのはほんの何日かだけでしたね。 もうほんとにここ1週間ぐらいはめちゃくちゃ寒い日が 続いてますよね(>_<) 私もほんの1日だけ薄着で出勤できた日がありましたが、 あとはもう、未だに真冬装備のままで出勤の毎日です(^_^;) そんな厳しい寒さのせいもあってか、魚の水揚げは 低調な日々が続いています(涙) 「今日はサカナが多かったね~」なんて言えた日は ほんとにここ1ヶ月ぐらいの間では数えるほどしか ありませんね(涙) あとはもうひたすら「今日もサカナ少ないな~」というのが 市場マンたちの朝の挨拶になってしまってます。。 今日もそんな状況に変化はなかったですね。 まぁそれなりにあとから魚が出てきてくれたので なんとか格好はついた、という感じでしょうか(苦笑) そんな低調で寒い状況の続く徳島中央市場ではありますが、 それでもやっぱり春の足音は聞こえてきます(^^) タラの白子や牡蠣といった冬の食材に混じって いかにも「春だね~♪」という食材が いろいろと並び始めています(^^)/ まずはホタルイカ。 ![]() ボイルのホタルイカは年明け早々から市場には 入り始めるのですが、これらはあくまで解凍品。 つまり昨年水揚げのものを解凍してボイルした、 いわゆる「ひねもの」と言われるもの。 そんなホタルイカもそろそろ「新物」が 入り始める頃になっています(^^) パッケージの右上に「新物」というマーキングが 入っているのが今年のフレッシュなホタルイカを 使ってボイルしたもの、という証です。 ひねものと新物では、やはりボイルしたあとでも 味って違うものなんですよね。 当然、お値段も全然違います。 そして・・・もうちょっとしたら生の状態の ホタルイカの入荷も始まることでしょう(^^) そして、やっぱり春を実感する魚といえばこれでしょう! ![]() しろうおです~(^o^) 別名「ひうお」です。 この魚は春になるとこのBlogにはよく登場しますね。 ハゼの仲間であるシロウオ、九州のほうからも 入荷があるのですが、地元・徳島産のものも 入荷があります(^^) 上の画像の無地のビニール袋に入っているのは 徳島産のしろうおなんですよ(^o^) 袋の中で元気に泳いでいる姿を見かけると、 徳島の市場にも春が来たね~ なんて思っちゃう私なのです。 そして、これまたしろうおが登場したらいつもセットで このBlogには登場するのれそれ。 ![]() こちらはアナゴの稚魚なのですが、 こののれそれも春先だけにしか入荷のない、 完全に季節限定の魚なんですよね(^^) のれそれはかなーりキロ単価の高い魚なので、 あまりあちこちで見かけるコトってないです(^_^;) やっぱり高級料理店で出されることが多いのかな?? ちらほらとこれらの「春の食材」が見受けられるように なってきたセリ場ですが、冬の食材もまだまだ現役だったりします。 ![]() ナマコなんかがその代表格なわけですが・・・ 今朝はちょっと変わった・・いやかなり変わったナマコが セリ場に並んでたんですわ(汗) 上の画像は徳島で「青ナマコ」あるいは単に「ナマコ」 と呼ばれているもの。 全国的に見ればいちばん一般的なナマコではないかと。 そして、徳島で一番好まれているナマコはこちら。 ![]() 徳島では「赤ナマコ」あるいは「金子(きんこ)」と呼ばれる ナマコですね。 青ナマコと比較して、赤ナマコのほうが柔らかいとされ、 見た目の華やかさからでしょうか、徳島では赤ナマコのほうが 青ナマコと比較して倍以上の価格がつくこともザラにあるほどに 徳島ではこの赤ナマコが珍重されてますね(^^) これは関東圏に行くと、逆に青ナマコのほうが相場も高く、 珍重されているようですね。 ホントにこのへんはまさしく「地域差」っていうものでして、 どっちがいいとかいうのは地域によってまるで違うのが 面白いトコロではありますね。 ナマコっていうのは徳島ではお正月にはかかせない縁起物 ということもありますし、冬場の食材なんですけども、 まだまだセリ場にはけっこうな量が並んでいます。 そんな今日の徳島中央市場のセリ場に、赤でもない、青でもない、 なんとも妙な・・・まさしく面妖なナマコが並んでおりました。 赤でもなく、青でもなく・・・そのナマコはまさしく 白 なんですよ(滝汗) 本邦初公開!幸運を呼ぶ白いナマコですっ!(笑) じゃーん!(^^)/ ![]() なんとも面妖なその姿・・・きっといわゆる「アルビノ」という、 体の色素を作ることのできない突然変異の一種だとは思うんですが もともとそんなにカッコイイとは言えないナマコなのに、 それが真っ白となると、とてもじゃないけどおいしそうには 見えないですよね(滝汗) 見るからに不気味で、一瞥して「こりゃ値段つかんだろうな」と 誰もが思うような出で立ち(^_^;) たくさん並んだナマコの列の一番脇にひっそりと 置かれていたのですが・・・果たしてどこが買うのか、 とっても興味津々だったんですが、 セリ開始のあと、バタバタしてるあいだにナマコのセリも 終わってしまい、気がついたらセリ場から消えてしまってました(苦笑) 果たして誰が買ったんでしょうね?? あとから気になったのでネットで「白いナマコ」で検索してみると・・・ なんと!たまに発見例があるそうなんですが、やはりかなり珍しいみたいで、 見つかったら水族館行き、っていうことが多いようです(爆) しかも展示されるとけっこうな人気者になってるようで(^^) なんとまぁ。。。 そんなことなら買っときゃよかったかな!?(笑) ホントにあのセリ場の白ナマコ・・・どこに行ったのかな??(苦笑) とっても興味があるので、ご存じの方がいたら教えて下さいませ(^^) |
2010-10-20 Wed 16:23
・・・というわけで後編です(^_^;)
そんなわけで我が家の食卓にやってきた話題の養殖鯛「伊達真鯛」。 実際にワタシも食べてみることにしたわけですが・・・ とりあえず、この鯛のことをうちの加工場のスタッフにも 見せておこうと思い、加工場でおろしてもらいました。 あ、いえ別に自分でさばくのが面倒だった、というわけでは・・・ ウホホホホ~(爆) いつもの養鯛となんか違う? なんてことを聞きながら さばいてもらいました。 ![]() うちの加工場では毎朝毎朝、主にスーパーさん向けなどに 養殖魚を何十本、何百本という単位で加工しています。 なので、毎日さばいている普通の養鯛との違いを 実際にさばいている人たちなら分かるんではないか? と思ったワケなんですが・・・。 見るなりやはり、 なんかよぉ肥えてるけどキレイなスタイルしとるし、 色もきれいやなぁ とのコメント。ふむふむ、やはり分かるんですね(^^) 匂いはどう? と聞くと、 養殖臭さがだいぶ少ない感じがするね、とのこと。 実際にすぐそばにいても、養鯛特有の匂いはほとんどしないんですよね。 そして、3枚卸にする過程で内蔵を取り出して、 興味津々に加工場のスタッフは胃袋などをクンクンと におってみるんですけども・・・なんと! 全然内蔵すら臭わない んですよ。これはビックリです。ほほ~(*^_^*) ![]() というわけで3枚におろしてさらに刺身用に皮も引いて 背と腹をわたしてもらいました。 どうです? キレイな身ですよね~(*^_^*) 頭も梨割りにしてもらい、中骨なんかもきれいに全部パックしてもらい 内臓以外は全部持ち帰ったのでした・・。 さっそくその日の夕飯は 伊達真鯛づくし でございます(^o^) まずはこちらを食べないと始まりませんよね。刺身!! ![]() 持ち帰るときに氷で冷やしながら持ち帰ったので、 血合いの色がさらに鮮やかに発色しています(^^) 身の透明感もすごくキレイで、触るとプリプリとしています。 この弾力はさすがですね。活きの良さの証明ですわ。 そして頭はカブト煮に、骨などのアラは潮汁にしてもらいました。 ![]() できあがった刺身、カブト煮、潮汁でいっただっきま~っす♪ まずはお刺身ですが・・・ 文句なし!! ウマい!(^^)/ 実はワタシ、天然でもそうなんですけども・・・あんまり鯛の刺身を食べて オイシイっていうふうに感じたコトってないんですよ(苦笑) 食感はいいけれども、そんなに風味があるかなぁ? ってのが 正直なところなんですが・・・ この伊達真鯛ときたら! 弾力なんかの食感はもちろんですけども、ほんのりとした甘みもあって 実においしいお刺身なんですね。 そして・・・養鯛特有の匂いってのはまったく感じられません。 文句なしにおいしい刺身なんです。 この伊達真鯛の刺身のうまさを証明しているのがうちの子供達。 このBlogでも何度も登場している我が家の子供達、 もちろんこの養鯛がどういう鯛なのかなんて知る由もありません。 子供達は高くても安くても、価値があろうとなかろうと、 とにかく魚がうまければ取り合いして食べるし、ウマくなければ ひと箸つけたらあとは放置プレイ、っていう極端で残酷なほどに 魚の味に対してはシビアな評価を下すんですよね。 それが味覚だけに正直な子供達の舌なわけで、オトナなんかよりも ある意味正確に旨さを評価してくれるってわけなんですが・・・ そんなウチの子供達、この伊達真鯛の刺身を ケンカしながら奪い合いして食べてる んですよ(^^)! こりゃやっぱりホンモノだ! って確信した瞬間でしたね~。 そしてカブト煮。 ![]() とにかく養鯛の欠点というのは、養殖特有のその「匂い」にあるんです。 この匂いがダメで養殖魚が食べられない、っていう市場マンは 実はけっこう多かったりします(^_^;) ワタシは養殖魚が食べられないっていうことはないんですが、 養殖魚の中でも特に匂いがキツい養鯛ってのはじっさいニガテでして、 今までもあんまり食べてないんです(汗) そんな養鯛特有の匂いというのは、加熱調理をすると 特に際立ってしまうんです。 なので、刺身ではあんまり気にならなくても 煮付けとか焼き物にするとよく分かる、っていうのがあります。 なのに・・・このカブト煮ときたら・・・ そんな養殖の匂いが全然感じられませんっ! 正直ビックリしました。 クンクンとよぉ~くにおってみると、たしかにわずかに 養殖の匂いが感じられないこともないんですが、 これは全然気にならないぐらいでしかないですね。 脂は乗っているけども決して乗りすぎてギタギタでない、 そして脂の質が明らかに違うのは匂いの違いからしても明らか。 これはホントに・・「天然っぽい養鯛」というのは 言い得て妙な表現だと実感しました。 ![]() そしてこっちは中骨などでダシを取った潮汁。 養鯛の匂いが一番際立ってしまう調理法とも言えるでしょうね。 これまた・・・ 子供達、おかわり攻撃!(^^)/ おいしいんでしょう、おかわりないん? と次々にお椀を 嫁さんに差し出してるほど。。 ホントにね、いい香りなんですよ。 コレホントに養鯛なの?? って誰でも言うでしょうね。 ホントにおいしい潮汁でした。 ほんのりと浮いている脂の玉、これが実にいい味なんです。 ギタギタしていない、自然なかんじの脂の甘みがあります。 そんなこんなで大満足だった伊達真鯛づくしの夜だったのですが・・・ もちろん翌日の夜も引き続きで試食ですよ!(^^)/(^^)/(^^)/ 試食で確かめたかったのは 二日目の養鯛がどれほどの身質を保っているのか ということですね。 普段あまり養鯛を自宅で食べたことのないワタシなので、 このへんについては普通の養鯛のことを お得意さんから聞いてあったんですが・・・ 曰く、通常の養鯛というのはさばいた翌日、 冷蔵庫で寝かせると身に脂が回ってしまい、 匂いが強くなってしまう、そして身がべちゃべちゃになってきて 色も透明感を失って白くなってしまうのが普通なんだと。 なので、とてもじゃないけども二日目には 養鯛は刺身では出せないんだそうです。 冷蔵庫から出してきた2日目の伊達真鯛の刺身を食卓へ。 ![]() どうです? これがさばいて二日目の養鯛の切り身です。 この透明感はどうです?(^o^) 身の向こう側の箸が透けて見えるほどの透明感を そのまま保っているじゃないですか! 血合いの色も二日目とは思えないぐらいにキレイです(^^) もちろんそのまま食べてみましたが、 まだほんのりと弾力が残っていて、身が活きている感覚。 よくワタシも天然魚を買って帰ったときにするんですが、 冷蔵庫で寝かせることでいい感じに脂が回って 甘みが出てきて旨味が増すというツウな食べ方があるんです。 養鯛でそれをすると匂いが出てしまって食べられなくなるんですが、 この伊達真鯛だと、まるで天然魚のように2日目にも しっとりとして甘みが出た、旨味の増した刺身が二日目にも 楽しめる、ってわけです! これは実際に魚を使う飲食店ではかなり大きなメリットですよね。 買って帰ってお客様に出した養鯛が余った場合、 翌日にもその鯛を使えるのか、それとももう使えないのか。 二日目に有効利用できる養鯛ということならば、少し単価が高くても 十分にペイできる、っていうことになるわけです。 これはホントに今までの養鯛にはない大きな特徴と言えるでしょう。 そして最後に・・いちばん意地悪な食べ方とも言える、 鯛しゃぶで二日目の伊達真鯛を食べてみました。 ![]() 加熱することで匂いが引き立ってしまう上に、それをごまかす調味料も 加えていないスの状態で食べるわけですから、 いちばん匂いがキツく感じられるんですね。 でも、これも大丈夫でした(^^) さばいて二日目の伊達真鯛、鯛しゃぶで食べても十分に おいしくいただくことができちゃったのです♪ 自分の舌でも確認し、子供達のお墨付きももらった伊達真鯛。 コレでワタシも大手を振って、自信満々でお客さんに 奨めることができるってモンです(^^)/ ホントにこの伊達真鯛っていうのは・・・ スゴいの作りましたね! 村田水産さん!(^^)/ 感服いたしましたm(_ _)m ってなわけで2回に分けてお送りした、 新しいブランド養殖鯛「伊達真鯛」(^^)/ 徳島では徳島魚類にて、取り扱いさせていただきます(*^_^*) よろしくどうぞ~♪ |
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