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6月っていうと・・・
2012-06-02 Sat 22:17
みなさんこんにちは(^^)/
すっかり低迷してしまった5月の月末も終わり、
6月になりました。

6月っていうと、これから梅雨に向けて一直線っていう季節ですね(^^;)
我が家でもそろそろ紫陽花の花が咲き始めております。

azisai.jpg

テレビニュースではホタルが飛び始めた、なんていう話題もちらほら。


そして、徳島中央市場的にはやっぱり6月っていうとコイツの出番ですよね。


hamo20120601.jpg

今年は水温が低いせいなのか、ハモが出てくるのが少し遅れ気味のようですが
それでも6月にもなるとたくさんのハモたちがわんさか出てくるように
なってきたようで、こうしてセリ場の脇にある水槽にはハモがてんこ盛りに
泳ぐようになってきております。
まぁそれでもまだこれぐらいなら少ない方じゃないかな、ってところですが。
でも今年は出始めは遅めではありますが、おおかたの予想ではけっこう
豊漁が期待できるんじゃないか? ってことらしいので、
ハモが大好きな我が徳島魚類としては大いに期待したいところです(^^)

徳島中央市場では、県下の各漁港から集められたハモが
上の画像のように基本的には活かしのままの状態で市場までやってきます。
そして一部は活き〆で、そしてまたあるものは活きたままでセリにかけられます。

hamo20120602.jpg

こんな感じで、ずらっと並べられたハモたちは次々にセリ落とされて、
活きたままで仲買の元までやってくる、というわけですね。
そしてそのまま泳いだ状態でお客さんのところまで行くものもありますし、
店前で活き〆にして届けられたりもするというわけです。

そしてもちろん、徳島魚類では県外にまでハモを活きたままで届けているので

tanktruck110723.jpg

こんなのとか

new_truck_8t2.jpg


こんなのとか、、

blue_28t.jpg


はたまたこういうトラックに活きたハモを満載にして
主に関西方面に届けております(^o^)
これからこれらの活魚トラックは大忙しで関西一円を
走り回ることになると思います♪

こんなに大きなトラック、愛媛の養殖魚の業者さん以外では
なかなか見られないかと思いますので、
もしも徳島魚類の大型活魚車を道で見かけたら、
かなりラッキーなのではないかと。

そんなにラッキーなんだか、ひょっとしたらこの大型トラックを
見かけたときに願い事をしたらかなっちゃうかも知れませんよ(笑)

今年はなにやら関西以外から、特に関東方面からのハモの引き合いが
妙に強いんですよね。
もともと関西でしか一般的でなくて、関西以外ではほとんど食べられていなかった
ハモっていう魚なのですが、徳島から築地に向けて出荷されている
きらびきハモなどがようやく認知され始めてるのかな??
な〜んて、勝手にいいように解釈している徳島魚類なのでした(^^;)

でも冗談ではなく、最近は関東方面からの問い合わせや引き合いは
じっさい多いんですよ。
ホントに嬉しい悲鳴とはこのことですね。
いっぱい引き合いも来ていますから、
ぜひとも今年は豊漁であってほしいと願うばかりです。

さてさて、そんなトクシマの6月なのですが、6月っていうともうひとつ、
毎年恒例の風景もありますね。

ayu20120602.jpg

はい、天然アユの解禁日ですよね(^^)/
毎年のことなんですけども、徳島では天然アユ漁の解禁日が6月1日なんです。
なので、6月2日は天然アユの初荷がやってくる、というわけ(^o^)
まぁ最近はずっと不景気なので、高級アイテムである天然アユの初セリとはいえ、
ご祝儀相場がつくようなこともなくなっちゃいましたけど(苦笑)

私が市場に入った9年前あたりだと、まだ天然アユの解禁日のセリなんていうと
1尾で数千円なんていうとんでもない値段もついてたりしたものでしたが。
今年のセリ値もそんなに極端に高いこともなく「まぁこんなもんかな」って
普通にナットクできるような金額でした。

・・とはいってもやっぱり
「1尾でこんな値段するんやなぁ〜 パンピーにはまだまだ食べられないねぇ ふっ」
っていうぐらいの値段ではあるんですが(涙)

そんなわけで、今年も順当に天然アユの初セリも終わり、
6月がスタートしました。
これから数ヶ月、徳島魚類はハモっていう二文字が何かにつけて
口をついて出てくることが多い季節ですよね。

どうぞ天候にも恵まれて、たくさんハモが獲れますように。。。


・・・とかいってるそばから台風3号が接近してくるとかしないとか(汗)
まぁ、ことハモに関しては台風が通り過ぎたあとにはてんこ盛り水揚げが
あるので、ある程度は台風が来て海底をかき混ぜてくれる方が
ありがたい、ってことらしいんですけども・・。
一般的には台風が接近してくると出漁できなくなってしまうので
やっぱり水揚げはイッキに減ってしまいます(涙)

そういえば最近、天気は悪くないのに妙に魚の入荷が少ない、っていう
状況が続いてるんです。
いったい何が原因なのかと荷受けさんなんかに聞いてみると・・・

今は景気が悪くて相場がつかないので、
少しでも相場が堅調で比較的値段が安定的なハモを穫りに行っている、
っていう理由なんだそうです(^^;)

なるほど、それで妙にハモは多いけれどもそのほかの近海魚が
妙に少ない、っていうわけなんですね(苦笑)

今日もセリ開始前の時点ではやっぱり魚の入荷が少なかったのですが、
セリの中盤頃に市場に運び込まれてくる荷物が妙に多かったようで
けっこうあとのセリが長時間にわたってあったかな、という感じで
週末最終の影響を終えることになったのでした。。

seri20120602.jpg

こんな感じで、終盤になってくるとセリが流れている脇の、
なんにも置いてない場所に遅れて届いた荷物(小釣りといいます)を
次々に並べていき、またこれをそのまま続けてセリにかける、というようなことを
魚が多いときには延々と続けつつセリを継続するわけですね。

さて、来週はいきなり台風の影響がちょっと心配ではありますが、
台風一過のあとはハモが獲れるようになる、というのが定説なので
台風には来てもらいたいような、でもやっぱり来てもらったらまた災害に
なるかもしれないし。。みたいな複雑な気持ちになるのがハモの
業者さんだったりするのでした(^^;)

さて、来週はどうなりますことやら・・・。

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2012年 初セリ!
2012-01-05 Thu 17:38
今日は1月5日!(^^)
そうです、今日は全国の中央市場で初セリ♪
今日から本格的に市場は始動ということになります。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?

まだ松の内ではありますが、もうそろそろ仕事始めという
方も多いのではないでしょうか?
かくいう私も初セリは今日でしたけども、当番の出勤がありましたから
実際には元日から動いてはいたわけですけども(^^;)
でもやっぱり、初セリっていうのはひとつの区切りってこともあり
やっぱり気持ちが引き締まるものですよね。

セリ場に並んだ魚と、そしてその魚の箱の間から生えている
「初荷」の札が付いた笹の枝。

2012hatsuseri1.jpg

毎年の見慣れた光景ではありますが、やっぱりこれを見ると
「今年も始まるなぁ~」という気分になるものです(^^)

実は昨日の徳島、もの凄い雪が降りまして(>_<)
昼間なのにあっという間に屋根が真っ白になって道路も
シャーベット状になるほどの雪だったのです。
その後もかなり風が強かったので、こりゃ初セリには魚が
並ばないんじゃないか? と思ってました。
事実、セリ場で挨拶を交わす市場関係者や買い出しにきている
お客さんたちと話をしても「今日はムリだろうな~」というふうに
思いながらやって来た、という人がほとんどでした。

が、実際には・・・

2012hatsuseri2.jpg

これがなかなかどうして!?
けっこうな量の魚が並んでるじゃないですか(^^)
地魚もけっこうなもんです♪
こりゃ予想外の魚の量になんだかワクワクしてくるってもんです。

初セリの前には、これまた恒例の徳島市長からの
年頭の挨拶があり、初セリの合図とともにセリがスタート!

2012hatsuseri3.jpg

そういや市長さんがおっしゃってたんですけども、
今年は徳島中央市場が開設40周年の記念の年なんだそうですよ。

この様子をテレビカメラが取材にきているのも毎年の恒例ですね。
そんなわけでテレビ局のカメラが見守る中で、今年のセリはスタートしました。

なにやら築地市場では本マグロの一番セリで過去最高の

1尾5600万円(キロ21万円)

なんていうとんでもなく景気のいい話もあったみたいですけども(滝汗)
徳島ではそんなご祝儀相場なんてものは廃れてしまって久しく(涙)
セリ値はごくごく普通、、というかいつもよりも魚が多い分だけ
相場は下がり気味、っていう感じでした(^^;)

とくにナマコなんかはたくさん出てたこともあってめちゃくちゃ安かったですよ。
今日ぐらいは初日だから少々値もつくだろう、っていう予想だったのですが、
そんな予想もどこ吹く風・・・
なんじゃそれ!?
っていうような、まるで冗談みたいな安値の付いたものもあったほど。。
ズバリそのもののセリ値は書きませんが、う~ん、年末の相場の1/10ぐらい、
一昨年の年末の高値だった頃の相場の1/20ぐらい、と書けばどれぐらい安いか
だいたい想像いただけるのではないかと(^^;)

ほかの魚も初セリだから高値、なんていうものはほとんどなくて、
いつも通りのセリ値、という感じでしたね(^^;)
まぁヨコなどは入荷量が少なかったので比較的高値になってましたけども。

セリ場にはしばらくテレビカメラが残ってて、いろいろな映像を収録したり
インタビューをしたりしてたようでした。
徳島魚類の店前にもテレビカメラがやってきて、さっそく一人、掴まってました(笑)

2012hatsuseri4.jpg

今日の夕方あたりのニュースで流れるかな??(^o^)

そんなわけで、今年も毎年恒例な感じでつつがなく始まった、
という感じです(^^)
のっけから安値相場なのはちょっと気になりますけども、、
さてさてどうなりますやら。

今年もいっちょ、がんばって参りましょう!(^^)/
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2011年 最後のセリ
2011-12-29 Thu 17:52
みなさんこんにちは(^^)
なんだかんだでもう2011年も暮れようとしていますね。
もう仕事納めをされて故郷へ帰省、あるいはどこかへ旅行?
はたまた自宅でノンビリ、、いやいやこれから大掃除!?
いろいろなスタイルで年末を過ごされているかと思います。

で、我々市場マンはというと・・・毎年恒例ですが
みなさんが仕事納めをされる頃からが忙しさのピーク。
2011年のラストスパートが始まるわけですね。

なんせ今年は出始めからずっと魚の入荷も低調な日が多く、
結局ぜんぜん盛り上がらないままでここまでズルズルときてしまった、
というような気がします(涙)
こと魚に関してはホントに低調だったような気がしますね。。

そんな状態で迎えた師走、クリスマスが終わってしまうまでは
やっぱり、というか・・・
いつもの月末と大して変わらない有様でしたが、
やっぱりセリの最終日ともなるとそれなりに忙しくなってきますね。
忙しくてバタバタしちゃうわけなんですけども、
やっぱり年末はこうでなくちゃな、なんて思ったりもします。

そんなわけで今日、12月29日は年内のセリが最終日となりました。

20111229a.jpg

いつもより早く出勤して準備作業をしながらセリ場を見渡してみると、
いつもとはだいぶ違った風景がアチコチに。
いちばん壮観なのはやっぱりマグロの売り場ですかねぇ(^^)
いつもの倍以上のたくさんのマグロが所狭しと並べられておりました。
徳島ケンミンって、マグロやヨコワが大好きですからね~。
何はなくともマグロ、なんですよね。
もちろん、ブリも年末年始には欠かせない魚ではあるんですが、
マグロも負けないぐらいにみなさん大好きなのです。

昨日までは天候不順というか、強風がずっと吹いていたので
セリの魚も入荷が少なくて全然ダメダメだったのですが、
昨日は風も弱まっていたので、ひょっとしたら魚の水揚げが
増えるかも!? という予想はしていたんですけども・・・

うぎゃぁぁ!?(>_<)

っていううぐらいの入荷があってビックリでした(滝汗)
正直なところ、年末の押し迫った時期になると
さすがにセリで魚を買うよりも相対商品で確実に
年末年始用の魚介を確保しようとするお客さんがほとんどになるので
セリで安い魚を買おうっていうお客さんはあまりいないんです(^^;)
なので、そんなにセリに魚が並ばなくてもいいんだけどなぁ~
っていう感じなんですよね(苦笑)

しかし。。。

20111229c.jpg

次から次へとセリ場に運び込まれてくる近海の魚!魚!魚!(汗)

徳島中央市場では、魚が多い日にはセリが終わってスペースができたところに
次の入荷分の魚がまた並べられて・・・というスタイルになるんですが、
今日はもうホント、セリが終わった場所に次々また別の魚が
並べられて・・というのが延々と続きました。

途中で並べた魚の整理(荷受作業)が追いつかなくなり、
整理がつくまで一旦休憩、なんていうハプニングも(^^;)
こんな状態になったの、今年はこれが初めてです(苦笑)

荷受の担当者さんも言ってたんですが、

こんだけ魚が多いのは今年これが初めてやな

だそうで(^^;)
なんでまぁ一番セリの需要が少ない日に一番魚が多いのか!?(^^;)
実際、今年はじめて午前10時過ぎまでセリが続いたのでした・・・。

近年はホントに魚の入荷が少なくなってますので、
セリが10時までかかるなんてことはなかったですからね。
私が市場に来た8年前なんかだと、
夏場にはそんなのしょっちゅうだったものですが。

さてそんなセリ場の脇、仲買の店前には一般客とおぼしき人たちが
大挙してやってきてごった返しておりました。

20111229b.jpg

徳島中央市場の一般公開日は例年、最終日である12月30日なんですが、
1日早く一般の人たちがなだれ込んできた、という雰囲気。
なんでだろ?? って思ってたのですが、去年の年末のBlogを見ても
やはり同じようなことを書いてますから、こういう傾向なんでしょうね。

スーパーや飲食店のお客さんたちの買い出しと一般客のみなさんの
買い出しがいっしょくたになって、これにセリ場から大量に
魚が戻ってくるので、店前は久しぶりに「わやくちゃ」になってました(^^;)
でもま、これが本来の市場の年末の風景なんですよね。
なので、店前の従業員たちも忙しくてバタバタしながらも
なんだかハツラツと嬉しそうに仕事してましたね(^^)

そんな午前中の喧噪がひと段落し、次の日まで市場はひっそりと。。。
・・・というのはいつもの市場ですけども、さすがに年末だと
そういうわけにもいきませんね。

午後からは明日、30日の荷物の振り分け作業がありました。
30日はセリもないので、事前に聞いてある注文分の
ブリの仕分け作業などがあったんです。

でも・・・

20111229d.jpg

明日の分のブリの仕分けが終わった店前の様子はというと、
なんのことはない、こんな程度なんですよ(^^;)

私が学生時代、今からもう20年以上も前のことになりますが
その頃に手伝いに来たときなんかだと、店前は人の背の高さよりも
遥かに高く積み上げられたブリの箱で向こう側がまったく見通せない、
っていうぐらいの状態になってたもので下が、
今ではこんなものなんですよ・・。

今って年末にブリなんて売れないのかなぁ?? 
・・っていうのは実は早計なんです。

店前の反対側、セリ場のほうを見てみると・・・

20111229e.jpg

ずらーっと並んだブリの箱、箱、箱!
パレットに積み上げられているのは全部ブリの箱です(^^)
これらのブリの行き先はというと、ほとんどがスーパーさん。
そうなんですね、近頃はブリを売るのも買うのも、
主役はやっぱりスーパーさん、というわけ。

以前のように町の魚屋サンがブリを切り売り、あるいは一本売り、
っていうようなことはほとんどなくなってしまってるんですよね。。
これも時代の流れ、なんでしょうね・・。

そして、セリ場だけじゃなく、スーパーさんの荷物を仕分けする
スペースになっている駐車場に行ってみると・・・

20111229f.jpg

このブルーシートをかぶってるの、これまた全部ブリ!(爆)
普段ならトラックが駐車してあるスペースなんですが、その場所から
トラックが追い出されて、ブリ様がでーん!と鎮座しているってわけ。
これらを積んで運ぶトラック達は哀れ通路に野ざらしです(苦笑)
まぁそれぐらい年末にはやっぱりブリが売れる、っていうわけですね。

そしてセリ場の隅でも明日からの準備作業が。

20111229g.jpg

これも年末の風物詩ですね。
スチロール箱でできた摩天楼(笑)

これはおそらく、ブリではなくて活き〆のハマチを入れるための
スチロール箱だと思います。
年末年始の時期、年末はいちおう明日までが開市日ですが、
元日を除いて毎日、ハマチやタイの相対取引はありますので、
それらのハマチを入れるためのスチロール箱が準備されているんです。
やっぱり年末年始、休日とはいっても飲食店もスーパーさんも
お店は開いてますからね、養殖ものは毎日出荷しないとイケないし、
その量もやっぱりふだんの休日とは比べものにならないぐらいに
増えてきますから、こんなふうに箱もてんこ盛りになってしまうわけです。

さて、そんなこんなで押し迫ってきた2011年。
いよいよ明日は年内最後の開市日。そして一般公開日。
賑わってくれるといいな♪
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省エネ&長寿命!
2011-09-09 Fri 16:01
台風が過ぎ去って、急に涼しい風が吹くようになった
今週の徳島市です。
こないだまでの暑さはなんだったの? というぐらいに
暑い夏が長かっただけに、ちょっと季節も急ぎ足??

セリ場には早くもアンキモや白子といった冬の食材も
初物が並び始めていますよ(^^)

そんな昨日の夕方、セリ場になにやら大きなハシゴと
工事関係者さんとおぼしき一団の姿が。。

led1.jpg

何をしてるのかと思って近づいてみると・・・
何やら地面の光り方が妙な具合になってることに気がつきまして。

あれ? 天井に穴でも開いた? やたらとスポット的に明るく
なってる部分がありますよね? なんだろう??
あ! ひょっとして!?

と、見上げてみると・・・

led2.jpg

やっぱり(^^)
そういうことなんですな~。
って、皆さんはおわかりになりますか?
画像に写っているセリ場の電球・・・右と左で
ちょっと様子が違いますよね?

右の列は従来からの電球(450wだそうな)で、
左の列の電球は今流行りつつあるLED電球なんですよ。

そう言われてみると、なるほど光り方が違ってますよね。
このLED電球、ソケットは従来からの電球のものをそのまま使える
っていうタイプのものだそうで、取り替えるだけで
消費電力は60Wに、また耐用年数も24時間連続点灯でなんと5年!
ちょくちょくタマ切れを起こす従来の電球からすると
ずいぶんと耐久性もあって、しかも消費電力も少ないという優れもの
というわけですね(^^)

セリ場にはこういう電球がそれこそ無数についてますので、
けっこうな頻度で電球がタマ切れを起こして、それを都度交換するのも
かなり面倒でコストのかかる作業なんですね。
さらに450wという消費電力ですから、電力もかなり使います。
そして発生する熱量もかなりのもの。。
もともと風通しの悪いセリ場は夏場には蒸し暑くてたまらんのに、
さらにこの電球照明から発生する熱でさらに暑さに拍車をかけてるような
状況になってるわけでして(涙)

これがLED電球に交換されれば、電球交換の作業コストも手間も
激減が期待できますし、さらに消費電力も一気に1/7以下に。
さらには夏場の熱気もかなり和らげることができそうだ、ってことなんです。
なので、セリ場の照明をLED化するっていうのは
いろんなメリットが見込める、というわけなのです。

ただし、このLED電球っていうのは通常の電球と違って
光の拡散のしかたがちょっと癖があるというか・・・。

led3.jpg

お分かりいただけます?
右の通常電球の光の拡散の仕方と、左のLED電球の
光の拡散具合の違い。
明らかにLEDのほうが指向性が強くて、電球の真下方向は
明るいけれども、スポットライトっぽさが強すぎて、
電球の真下から外れるととたんに暗くなってしまうんです。
右の通常電球の下はきれいに光が拡散しているので
真下の光量はLEDよりも暗めですけども、まんべんなく光が
広がっている様子がお分かりいただけるかと思います。

工事関係者さんに「LEDはやっぱり指向性が強すぎなんですね」
と話しかけてみると、なんと意外な返答が。

いえ、これはわざとレンズを入れて指向性を高くしてるんです。

と言うんですよ。
どういうこと? とさらに聞いてみると・・・

今回持ち込んだLED電球は高輝度LEDチップを40コ取り付けた
電球ユニットなんだそうですが、普通にこれを取り付けると
十分に光は拡散するんですが(というか通常電球以上に拡散する)、
LEDの絶対的な光量が従来電球よりも暗いため、
拡散しすぎて全体的に暗くなってしまうんだそうです(汗)

で、拡散しすぎるのを防ぐために、ある程度光を収束させるための
レンズをLEDチップの前に仕込んであるんだそうです。
そうしたところ、どうも今度は指向性が強くなりすぎて
スポットライト的な配光特性になってしまった、と(^_^;)

ちなみにこの最新のLED電球っていうのはこんなカタチです。

led4.jpg

右が通常の450w電球、左がLEDを40コ仕込んだLED電球(60W)
なんともハイテクというか、なんとなくハスっぽいというか(笑)
さすがにこのハイテク電球、ずっしりと重たかったですよ。

よく見ると、LEDの前に小さなレンズが仕込まれているのが
お分かりいただけるかな?

ってことで、レンズなしだと広がりすぎで暗い、レンズをつけると
スポットになりすぎて真下は明るいけれども周囲が暗い。
こりゃもうちょっと収束率を下げた「ゆるいレンズ」をつけた
LED電球がいいんじゃないですかねぇ? なんて言ってみたら

そんなこともあろうかと持ってきてるんです

なんて、
まるで宇宙戦艦ヤマトの真田技師長みたいなセリフとともに
取りだしたのがまた別のLED電球(笑)
これが、そのまんま「ちょっと収束率が低めのレンズを取り付けたLED電球」
とのこと。

早速取り付けてみると・・・

led5.jpg

ありゃ?(汗)
画像の一番右に写っている電球がその「ゆるいレンズつきLED電球」ですが・・
なんと思いっきり「純白色」なのでした(爆)

どうもこの「ちょっとゆるいレンズつきのLED電球」ってのは
まだ試作段階のものらしく、電球色のLEDに
このレンズを取り付けたものがなくて、
いかにもLEDちっくな純白色のLED電球タイプしかなかったんだそうです(^_^;)

ってことで、とりあえず色味は違うけれどもこれらの電球の
明るさをそれぞれ計測してみると・・・

通常電球 → 約400カンデラ
レンズなしLED → 約130カンデラ
レンズ付きLED → 約1100カンデラ
ゆるいレンズつきLED → 約400カンデラ

という結果に。これらの明るさはそれぞれ電球の真下の明るさを
測ってみたものです。

通常電球と比較して、レンズなしのLEDだと半分以下の明るさしかなく、
レンズを取り付けると真下では3倍近い光量があるけれども
明るい部分は極端に狭い、という結果です(^_^;)

で、緩いレンズを取り付けたLED電球だと、明るさも光の
広がり具合も通常電球にそっくり、という結果になりました。
ただし、今回持ち込んだ試作品は色味が全然違ってましたけどね(汗)

あと、このゆるいレンズつきLED電球は試作品のため、
これをじっさいに取り付けるとなると特注品になってしまうために
ちょっとコストアップしてしまうのが難点だとか(^_^;)
・・なかなかうまくいかんものですね(苦笑)

ためしに、この純白光のLED電球はセリ場には使えないものですかね?
って聞いてみたんですけども・・・この純白光だと、サカナの色が
クッキリしすぎて違和感があるそうで(汗)
とくに赤身の色とかがくすんで黒っぽく見えるために
鮮度感が分かりにくくなってしまうんだそうです。
なによりも今までと全然違った見え方になってしまうので
市場マンたちには違和感バリバリで目利きの感覚まで
狂ってしまうんじゃないか? とのことでした。。
。。なるほどねぇ なかなか難しいものです。

そんなこんなで迎えた今朝のセリ前の様子。
試験的にごく一部の電球だけをLEDに交換してある状態です。

led6.jpg

この状態だとよく分かりますよね。
画像の左のあたりは通常電球、右の手前あたり、
スチロール箱が真っ白に明るくなってるあたりの上にあるのが
レンズつきのLED電球、というわけです。
そして、レンズつきのLED電球の奥にある、ちょっとうっすらと
暗くなってしまっているあたり・・・その上にあるのが
レンズなしの拡散タイプのLED電球というわけです。

こうして見ると、それぞれの電球の配光特性や光量の変化が
よく分かりますよね。
そして、電球色とはいいつつも、やっぱりLED電球のほうが
やや白っぽい感じの光の色なんですよね。
これだけでもずいぶんと下にあるサカナの鮮度感は
違って見えるものですね。
というか、クッキリとサカナが見えるので、これはこれで
鮮度感がハッキリするような感じはありますね。

それでもやっぱり・・事情を知らずにいきなりこの光景に
出くわした市場マンたち・・違和感がかなりあるようで(^_^;)
みんなすぐに気がついてましたね。

こりゃやっぱり例の特注な「ゆるいレンズつきLED電球」
にしないとあかんのかも(^_^;)
しばらく様子を見て、結論を出すことになるんだそうですので、
こんごどうなるのか、見守っていたいと思います(^^)

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台風一過、ウナギの日。
2011-07-21 Thu 18:43
台風6号、マーゴンっていう名前なんだそうですが、
なんとか日本から遠ざかっていきましたね。
とはいっても、予想進路を見ていると再び日本のカタチに
沿ってまた北上しそうな雰囲気も(汗)

東日本の皆様はどうかひき続き警戒をしてくださいね。
しかし今回のマーゴンくん、徳島に
よっぽど来たかったのでしょうか?(^_^;)
なんでしょう、あのコース。
徳島に上陸したかと思ったらすぐに踵を返して
紀伊水道に逆戻りって(汗)

でもまぁ、吹き返しもたいしたことなくて
ほっとひと安心、という感じでした(^_^;)

とはいっても、こんだけ台風が接近してしまえば
市場の中の状態は言わずもがな・・・。

seriba20110721.jpg

もうご覧の通り、なーんにもない、っていう状態です(涙)
しかし台風で魚がない、っていうのは今までにも何度もありましたが
ここまで何にもない、っていうのも珍しいかも、というぐらいでした。
大型で速度が遅いというのが今回の台風の特徴でしたから、
それだけ影響も長く、広範囲にわたっていたってことでしょうね。

台風の影響は連休明けの昨日、水曜日、、
そして今日、木曜日と市場をスッカラカンにしちゃいましたが、
どうやら明日も魚の入荷はかなり少なそう(涙)

まるまる3日も市場の魚の入荷にこれだけ影響が出てしまうと
もう商売あがったりです(T_T)
やっぱり不景気だろうが何だろうが、最低限でも売る商品がないことには
なんにもできないですよね(ため息)

そんな木曜日だったわけですが、今日は・・・そうです、
土用の丑の日

例年この日はウナギしか売れない魚市場なので、
そういう意味では魚の入荷がないから手持ちぶさたな荷受の人たちは
ウナギをさばくのははかどったようですよ(^^)

unagi20110721.jpg

ウナギはそのほとんどが養殖ものですから、台風でも入荷はほぼ安定。
通常通りに入荷してくれますからね。

画像真ん中あたり、荷受の男の人がビニール袋の口を縛ってますが、
これは活きたままで出荷されるウナギ。
このビニール袋の中には酸素が充填されています。

そしてその手前にあるのがさばいたウナギ(割りウナギ)です。
さらに、蒲焼きにまで仕上げて出荷するタイプもあります。
これらのウナギは毎日、当然あるわけですけども
やっぱり丑の日は出荷数が段違い。

毎年、荷受の担当者は丑の日の前には徹夜体制で一生懸命に
ウナギの段取りに追われることになるんですが、
今年は丑の日の前は魚が台風のせいで少なかったから
けっこう人の手はあったので少しはラクだったのかな??

傍らで見ていても例年のような「悲壮感」がなかったような
気がします(^_^;)

荷受さんに話を聞いていると、やはり去年、そして今年と
ウナギの価格が高騰してしまってるため、
売れ行きは今ひとつ、なんだそうです(涙)
たしかに今年は高いですわ、、ウナギ(>_<)

ウナギ自体もそうですけども、徳島魚類の店前では
丑の日スペシャルな商品も登場しておりました(^^)

unagikimo.jpg

見た目はちょっとキモいんですけども、これは
ウナギの肝。 つまりはウナギのアラですな。
肝吸いなんかに使ったりとかしますもんね(^^)

ほかにもダシ用の骨なんていう商品もあったのですが、
これはさすがに仕入れませんでした(^_^;)

あとは丑の日っていうと、これも名脇役(^o^)

shizimi20110721.jpg

シジミ! 
ウナギの蒲焼きとシジミ汁! 
これは暑い夏の定番アイテムですよね♪
これで精をつけて暑い夏を乗り切ろう! っていうお約束アイテム。

今日はサカナの入荷が少なかった分だけ、
いつもの年よりも店前で仕分けられたお客さんの荷物に
ウナギが目立ってましたよ。

とはいえ、丑の日っていうとだいたいジリジリと暑くて
ほんとに「ウナギ喰いてぇっ!」っていう日を想像しますが、
今日は台風一過で妙に爽やかな雰囲気(^_^;)
市場にはどういうわけか赤トンボまで飛んでてまるで秋の風情(爆)
昼間こそけっこう照りましたけど、今の時間だとホントに
涼しいですよね(^_^;)

なんだか今年は台風のせいですっかりと調子が狂ってしまった
丑の日になっちゃいましたけども、
これからしばらくはまた暑い日々が戻ってくることになるでしょう。
どうか皆様、暑さに負けないようにウナギでスタミナつけて
暑い「節電の夏」を乗り切って下さいね!

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