最近、徳島中央市場鮮魚部門ではいろいろな改善が
進んでいるんですよ。
今日はマグロにからむそんな改善のお話です。
先日の日記でも少し書きましたが、マグロというのは
なんせ大きいってこともあり、セリにかけられるときには
箱には入ってないんです。
普通のサカナは発泡スチロールの箱に入ってるんですけども、
マグロはもうそのまんま。裸の状態で取引されます。
で、この裸の状態では、マグロはその昔は地べたに
そのまま並べられていたんだそうです。
築地に行ったときに見学したマグロのセリ場でも
マグロはずら~っと地面に並べられていました。
(築地で見たのは冷凍マグロでしたが)
私もずっと昔に市場に来たときには、でっかい魚が
地べたのコンクリートの上に並んでいる姿には
ちょっとびっくりしたものです(苦笑)
で、徳島魚類は考えた。
やっぱりお客さんの口に入るものなんだし、
いくら調理するときに洗うとはいっても、地べたというのは
マズかろう、と。
というわけで徳島魚類ではセリ場から戻ってきたマグロを
店前の地面にそのまま並べるのではなく、木製のスノコの
上に並べるようにしたんです。
このスノコはけっこう話題になったようです。
木製のスノコというのはかさばるし、けっこう重いので
地面にスノコを敷いて並べたり片づけたりするのもタイヘンだし、
何よりコストもかかりますからね。
でも商品を大切に扱っているという印象を与えられますし、
実際にこのスノコはお客さん達にもおおむね好評だったようです。
そしてその後、このスノコというのは荷受けさんがセリ場にマグロを
並べるときにも使われるようになったわけです。
そしてこの荷受けさんのスノコ、先週なんと新型になりました。
木製のスノコは地べたよりは衛生的だけど、なんせ木製ですから
水分を含むわけで、やはり雑菌なんかが繁殖しやすいのでは?
という危惧があったようです。
そんなことで監督機関からの指導もあったらしく、
アルミ製のパレットが導入されたのでした。

これなら洗うのも楽ちんだし軽量のアルミ製だし、持ち運びも
楽ですしね。
以前の木製スノコは一人で運ぶのはタイヘンでしたが、
このアルミパレットは一人でも楽々運べます。
じゃあ、徳島で最初にマグロの下敷きを考案した徳島魚類の
スノコはというと・・・
実は、ちゃーんとアルミ製に進化しているんですよ。

しかも4年ほど前から、ね。
理由はやはり同じです。木製のものよりも衛生的で
持ち運びも楽だ、ということでアルミ製のパレットを
導入していたんですね。
荷受けさんに導入されたパレットは最新型でしょうかねぇ
ずいぶんと薄型で徳島魚類のものよりもさらに軽量のようです。
ただ薄型すぎて専用の台車でないとマグロを載せた状態では
動かせないのが難点だそうです。
徳島魚類のパレットは厚みがあって荷受けさんタイプよりも
重量はあるんですけども、リフトのツメを下に入れることが
できるので、マグロを載せた状態でも移動が楽ちんという
メリットがあるんですよね。
とまぁこういう風に形状はやや違いますが、
目的は同じということです。
市場というところはずっと昔から存在しているところでもあり、
とかく旧態依然としたイメージがあるかも知れないのですが、
セリ場が禁煙になったり無線LANシステムやら音声入力システムが
導入されたり、はたまたこのように衛生面での改善が行われたりと、
どんどんと進化しているんですよ。
もちろん、そんな市場の中で、徳島魚類も先陣を切って
いろんな新しいことをやってます。
というか、新しいことするのが元々好きなんですよね、徳島魚類って。
・・・ひょっとして目立ちたがり屋なのかもしれないですね(笑)
さて、次はどのような「カイゼン」が行われるのかな??