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日々カイゼンです!
2005-03-27 Sun 16:51
最近、徳島中央市場鮮魚部門ではいろいろな改善が
進んでいるんですよ。
今日はマグロにからむそんな改善のお話です。

先日の日記でも少し書きましたが、マグロというのは
なんせ大きいってこともあり、セリにかけられるときには
箱には入ってないんです。

普通のサカナは発泡スチロールの箱に入ってるんですけども、
マグロはもうそのまんま。裸の状態で取引されます。

で、この裸の状態では、マグロはその昔は地べたに
そのまま並べられていたんだそうです。
築地に行ったときに見学したマグロのセリ場でも
マグロはずら~っと地面に並べられていました。
(築地で見たのは冷凍マグロでしたが)

私もずっと昔に市場に来たときには、でっかい魚が
地べたのコンクリートの上に並んでいる姿には
ちょっとびっくりしたものです(苦笑)

で、徳島魚類は考えた。
やっぱりお客さんの口に入るものなんだし、
いくら調理するときに洗うとはいっても、地べたというのは
マズかろう、と。

というわけで徳島魚類ではセリ場から戻ってきたマグロを
店前の地面にそのまま並べるのではなく、木製のスノコの
上に並べるようにしたんです。

このスノコはけっこう話題になったようです。
木製のスノコというのはかさばるし、けっこう重いので
地面にスノコを敷いて並べたり片づけたりするのもタイヘンだし、
何よりコストもかかりますからね。
でも商品を大切に扱っているという印象を与えられますし、
実際にこのスノコはお客さん達にもおおむね好評だったようです。

そしてその後、このスノコというのは荷受けさんがセリ場にマグロを
並べるときにも使われるようになったわけです。

そしてこの荷受けさんのスノコ、先週なんと新型になりました。
木製のスノコは地べたよりは衛生的だけど、なんせ木製ですから
水分を含むわけで、やはり雑菌なんかが繁殖しやすいのでは?
という危惧があったようです。

そんなことで監督機関からの指導もあったらしく、
アルミ製のパレットが導入されたのでした。

uoichi_parette.jpg


これなら洗うのも楽ちんだし軽量のアルミ製だし、持ち運びも
楽ですしね。
以前の木製スノコは一人で運ぶのはタイヘンでしたが、
このアルミパレットは一人でも楽々運べます。

じゃあ、徳島で最初にマグロの下敷きを考案した徳島魚類の
スノコはというと・・・
実は、ちゃーんとアルミ製に進化しているんですよ。

gyorui_parette.jpg


しかも4年ほど前から、ね。
理由はやはり同じです。木製のものよりも衛生的で
持ち運びも楽だ、ということでアルミ製のパレットを
導入していたんですね。

荷受けさんに導入されたパレットは最新型でしょうかねぇ
ずいぶんと薄型で徳島魚類のものよりもさらに軽量のようです。
ただ薄型すぎて専用の台車でないとマグロを載せた状態では
動かせないのが難点だそうです。

徳島魚類のパレットは厚みがあって荷受けさんタイプよりも
重量はあるんですけども、リフトのツメを下に入れることが
できるので、マグロを載せた状態でも移動が楽ちんという
メリットがあるんですよね。

とまぁこういう風に形状はやや違いますが、
目的は同じということです。

市場というところはずっと昔から存在しているところでもあり、
とかく旧態依然としたイメージがあるかも知れないのですが、
セリ場が禁煙になったり無線LANシステムやら音声入力システムが
導入されたり、はたまたこのように衛生面での改善が行われたりと、
どんどんと進化しているんですよ。

もちろん、そんな市場の中で、徳島魚類も先陣を切って
いろんな新しいことをやってます。
というか、新しいことするのが元々好きなんですよね、徳島魚類って。

・・・ひょっとして目立ちたがり屋なのかもしれないですね(笑)

さて、次はどのような「カイゼン」が行われるのかな??
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