今日は7月28日。水産業界で今年、2005年の7月28日といえば・・。
言わずと知れた「うなぎの日」ですね!
つまり、今日は「土用の丑の日」というわけ。
毎年、この土用の丑の日の市場はウナギだらけになります。
(あたりまえですけどね)
他の魚はそっちのけで、この日ばかりはウナギが主役です。
もちろん、他の魚たちも普通に入荷はしてるんですけど、
荷受けさんもセリ場の中に臨時の「ウナギ販売所」を設けて
仲卸からの注文をさばくのに忙しい、という感じになります。
そもそも「土用の丑の日」とはなんぞや?
なんで土用の丑の日にはウナギなの? という疑問もあるでしょう。
というか、みなさんすでにご存じかも知れないですけど、
とりあえずおさらいしておきましょうか。
実は「土用の丑の日」っていうのは夏の時期の一度だけではないんです。
「土用」というのは立春、立夏、立秋、立冬という季節の変わり目の
それぞれ18日間をいい、丑の日というのは十二支のひとつなので
12日に一度は年中回ってくるんです。
で、うなぎを食べるのは立夏の土用の18日間のうちで、
丑の日にあたる日が「土用の丑の日」というわけですね。
18日のうちに12分の1の確率でやってくるので、
年によっては夏の土用の丑の日が2回ある、ということもあります。
ちなみに今年は7月28日の一度だけでしたが。
この日になぜウナギを食べるのか? ということなんですが、
これはけっこう有名ですよね。
江戸時代に、夏場にウナギが売れなくて困っていたウナギ屋の主人が
当時の万能学者である平賀源内に相談をもちかけたところ、
平賀源内が「本日丑の日」という看板を店の前に出したところ、
このウナギ屋が大繁盛した、というところに起源があるそうな。
もともと夏バテするこの暑い時期ですから、スタミナのつくウナギを
食べて精力をつけるという意味からも、理にかなったことだったから
この時期にウナギを食べるという習慣が根付いたんでしょうね。
というわけで、徳島魚類の店前もあっちもこっちもウナギウナギウナギ(苦笑)
まぁ今日はね、ウナギを売らずに何を売るべし! って感じですしね。

これは活きのウナギ。酸素を充填した厚手のビニール袋に入ってます。
どちらかというと料理屋さんとかウナギ専門店向けかな?

で、こっちがウナギの開き。 市場では「う割り」っていいます。
半加工品、というわけですね。
これにタレを付けて焼き上げると蒲焼きというわけ。
ちなみに私、蒲焼きも好きですけどたれを付けずに焼き上げる、
「白焼き」も大好きです~(ジュル)

こっちは完成品。まさしく「うなぎの蒲焼き」ですね。
パッケージから出したらすぐに食べられます。どちらかというと
量販店向け、ってことになるのかな??
(もちろん、その限りではないですが)
市場ではこうしたいろんな状態のウナギが売られてまして、
価格もそれぞれ「活き<う割り<蒲焼き」というふうになってるので、
それぞれお客さんが自分の店に合った状態のウナギを
買っていけるようになっているんです。
で、このウナギというのが実は、95%以上が養殖なんです。
今では天然のウナギなんていうのはスーパーレアアイテムなのです(涙)
でもこのただでさえレアで高価な天然ウナギ、土用の丑の日である
今日も市場には入荷ありましたけど・・・・
そのセリ値たるや・・・まさしく「うなぎ登り」でございました(滝汗)
とても私ごときの口にはいるお値段ではございませんでした、とさ。
今日はみなさん、ウナギ食べましたか??