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メスから白子!?
2007-02-02 Fri 17:48
今日は全国的に寒かったですね~(>_<)
今年は暖冬傾向にあるだけに、たまにこうして
ホントの冬の気温になると、とたんに寒く感じてしまいます。
でも、これが例年の冬の気温なのでしょうけども。。

寒いといっても、それでも徳島市内では氷点下まで
気温が下がっていないんですよね(苦笑)
私のマイカーには「車外温度計」が付いてるのですが、
昨年には何度か朝の出勤時の気温が「マイナス」という
表示をしたものですが、今年はまだこの「マイナス表示」には
一度も遭遇していません。

やっぱりそれだけ暖かい、ということなのでしょうね。

昨年の暮れに、晴れて私も「セリ人の帽子」をもらったわけですが、
年が変わって2007年、私もボチボチとセリに参加させて
もらうようになっています(^_^;)
なんせまだ駆け出しのセリ人ゆえに、うまくいかないことも
往々にしてあるのですが(汗)これも経験がモノを言う世界。
徐々に実地体験を重ねていくしかないですよね。。

さて、そんなある日、私が担当している特種もののセリに
タラが並びました。

tara1.jpg


タラといえば典型的な冬の食材ですね。
タラの身はきれいな白身で、フライや鍋、ムニエルなどには
うってつけのおいしい魚ですけども、なによりもタラといえば
「白子」ですよね(*^_^*)

オスのタラから取れる白子は、まったりとした独特の食感と
微妙な加減の甘みがあり、冬場の高級食材として
珍重されています。
年末頃には白子の出来もよくなり、また需要期も重なるので
とても高値になります。
年が明けるといくぶんは値段もこなれてくるのですが、
それでも依然として高い食材であることには変わりがありません。

さて、そんなタラの丸太、つまり加工されていない状態の魚が
セリに並んだわけです。
タラは通常、白子を取り出すために加工場でさばかれることが
多いため、白子はパックで、身はフィーレというカタチで
流通することが多いので、このような丸太の状態でというのは
ないことはないのですが、けっこう珍しい部類になります。

そして、タラという魚は白子が取れるために高値で取引されますが、
メスっていうのは白子が取れないので
けっこう安値で買いたたかれるんですよ(^_^;)

セリにかかる前にセリ人に
「これってオス? メス?」と聞いたところ

「メスでしょ。セリになかなかオスなんて出さんっすよ」

とのこと。そうなんです。タダでさえ入荷の少ない丸太の
タラですから、お腹に値打ちモノの白子を蓄えたオスが
セリに出てくることは少なく、たいていは相対取引、
つまりはセリまでに高値で売れてしまうことが多いのです。

やっぱメスだよな、という仲買のセリ人たちの共通認識が
できたところで、タラのセリが始まりました。

5本程度のタラがセリに出ていたのですが、
私は「注文は聞いてないけど、安かったら店前販売用に」
というつもりで最初の二本を最安値で落札。
こうしてこの二本のタラは徳島魚類の店前へ。

しばらくしてセリが全て終了し、徳島魚類の店前も
片付け、という時間になったのですが、私が競り落とした
二本のタラは残念ながら売れていません(>_<)

そらメスだけど、こんだけ安いんだから売れてもいいのに~
タラフィーレよりもずーーーっと安いんだから、
さばく手間さえ惜しまなければオトクですよ!と
売ってはいたのですが・・・最近は不景気です(号泣)

というわけで、めでたく売れ残ってしまった二本のメスのタラ。
う~ん、残念!!

そこでふと思い出しました。
そういやウチの嫁さんからたまには魚を持って帰れ!って
言われていたのを(笑)

タラは持って帰ったことないし、白身の魚だから
手軽にムニエルにして夕飯に食べようか、と考え、
この売れ残ったうちの一本を買って帰ることにしました(^_^;)

さて、店前で3枚おろしにしようと箱から出すと・・・
何やら妙に腹ボテじゃないですか(汗)
これってオスのタラみたいに腹ボテやなぁ~とは思ったのですが、
実はタラの丸太をスチロールの箱から出して
マジマジと見たことが今までなかったので、
メスでもこんなかんじなのかねぇ? ぐらいにしか
この時には思わなかったのです・・・。
タラの丸太じたいあんまりお目にかからない上に、
特徴的なそのでっぷりとした腹は箱の中に収まっているときには
あんまりカタチが分からないんですよ(汗)
なので、オスとメスの違いってどれぐらいなのか、
よく分かってなかったというわけです。。

さて、三枚おろしにしようとお腹をさばくと。。。。

そこから出てきたのは・・
まごうことなき白子でございますっ!(爆)

tara2.jpg


なんとこのタラ、れっきとしたオスだったというわけ(笑)
しかも白子の量がハンパじゃない(滝汗)
洗面器の中に入れた白子、計ってみたら1.6キロもありました(滝汗)

なんとまぁ「ひょうたんからコマ」ならぬ
「メスタラから白子」ですよ(*^_^*)

すっかりメスだとセリに立ち会った全員が思っていたもんだから
セリ値も格安だったのに、オスであったこのタラのお腹には
なんと立派な白子が1.6キロ(爆)
体重の1/4以上が白子というタラだったと。

これにはほんと、もうただビックリ(笑)
とんでもなく安い値段で買ったのに、中からは白子ですよ!
お腹の中の白子の値段だけで、このセリの値段のタラなら3本ぐらい
買えてしまいそう(^o^)

タラのムニエルを食べるつもりが、なんとも贅沢な
お酒のアテまでゲットしてまったわけですね(笑)

しかし、いくらなんでも1.6キロの白子なんて自分の
家だけで消費できるわけがありません(汗)
時すでに店じまいしたあとなので、タナボタでゲットした
この白子を店前で売るわけにもいきません(爆)

結局、この白子は小分けにして従業員数人の
お持ち帰りみやげとなったのでした(^_^;)

さて、持ち帰った白子はさっそく待ちかまえていた
嫁さんが塩こしょうしてバターで軽く炒め、
「白子のソテー風」に料理してくれました(*^_^*)

tara3.jpg


家庭料理ですから飾りもなしであんまり見た目的には
美しくはないのですが(汗)
実にまったりと、かつほんのり甘い白子はなかなかのもの。
仕上げにちょこっと垂らした醤油の焦げ目が実に美味!!
しっかりとおいしくいただきました(^^)

あ、もともとこのタラを買った理由であるタラの身のほうも
小麦粉を付けてムニエルに。

tara4.jpg


こちらも上品な脂が乗って、プリプリとほぐれる白身は
子供達にも好評でしたよ(^^)
もちろん私もいただきました。

こんだけ白子のはいったオスのタラってことになると、
白子に栄養を取られてしまって身の方がおいしくないのでは?
と思ったのですが、いやはやどうして、とってもおいしかったですね(*^_^*)

と、こんな出来事があったのが昨日のセリ。
今朝の徳島魚類の店前には、当然ですが残っていたもう一本の
タラがあったのですが、セリ開始前に店前にやってきた常連の
お客さんにしっかりとチェックされ、セリ前にさっさと売れてしまいました。
やはり見る人が見たら、ちゃんとオスだと分かるんでしょうかねぇ?(汗)

そんなわけで、魚の目利きがきちんとできなかったことが
逆に幸いした、というちょっと変な体験でした(^_^;)

ホントはこういうことではいかんのですけどね(汗)
でも今回の一件で、白子の入ったオスのタラのお腹の、
あのブニブニ具合はしっかりと記憶しましたので(爆)
次からはきっと(?)オスのタラは見分けられるように
なったのではないかな、と(^_^;)

ま、これもひとつの経験ですね(笑)
いやはや、なんとも美味しい間違いでしたね、今回は(^^)

逆に、知らないフリをしてオスのタラをメスの
値段で競り落とすのも、高等テクニック、かな?(笑)
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