世間では3連休だったところも多かったであろう11月も
押し迫った週末が明けて、今日は月曜日。
今日の徳島中央市場は
久しぶりに大量の入荷がありました(^^)
こうしてセリ場を眺めてみても、明らかにいつもより
たくさんの魚が並んでいるのがセリ前にも一目瞭然!

やっぱり市場はこうでなくっちゃね(^^)/
魚がたくさん揚がると、相場は落ちてしまうってのは
あるんですけども、それでもやっぱり、魚が少ないよりも
魚はたくさんあったほうが活気も出るってもんです。
こうしてたくさんの魚を目の前にして、
やっぱりどことなく市場の中自体はそわそわしているような
そんな感じもしますもんね(^^)
今日はいろんな魚がいっぱい入荷していましたが、
その中でもひときわ目を引いていたのがこちら。

はい、「イカの王様」とも呼ばれる、
アオリイカでございます。
アオリイカはもちろん、日本全国のあちこちで漁獲されますが
実はこのアオリイカも徳島県が全国に誇れる漁獲量と
品質を持ってたりするんですよ(^^)
このアオリイカ、実は私も大好きでして(*^_^*)
寿司ネタや刺身で食べるなら、やっぱりアオリでしょ!
っていうぐらい。
ヤリイカやモンゴイカもいいですけども、
やっぱり私はアオリ派ですね~(笑)
イカというと、やっぱり一般的には「白」という
イメージがあると思うのですが、
これもご存じの通り、イカ・・・特に
アオリイカっていうのは活きているときには
ホントに透明でキレイなんですよね。
それが、死んでしばらくすると白く硬くなってくるんです。
なので、写真のような透明なアオリイカが大量に
入荷するというのは、近くの漁港から
活きたままで入荷してくるような場所にある、
徳島中央市場のようなロケーションでないと
ダメなんですよね。
アオリイカっていうのはかなりデリケートなので、
長時間活かしたままで運ぶというのはかなり困難。
相当高い技術が必要だと言われています。
なので、こんなにもたくさんの透明なアオリイカを
セリ場に並べることができるっていうのは
徳島の市場冥利に尽きる、って感じですね(^^)
よく魚は鮮度のよい状態、身の組織が活きている
という状態を継続させるために「締める」という
作業をするんですが、普通の魚ならば
首の後ろや尻尾の付け根を切って背骨の神経を切り、
同時に血抜きをして「締める」わけですが、
イカの場合も締めるんですよ。
イカの場合はこういうふうにするんです。

こんなふうに、目と目の間に包丁を縦に入れてやると
アオリイカはびくっ! っとなって、
そして「へにゃ~」と、大人しくなっちゃいます。
目と目の間に中枢神経が通ってるんでしょうね。。
ちなみにこれ、タコでも同じです。
目と目の間をぶすっと包丁でひと突き!
これですよ(^^)
もちろん、魚の扱いが丁寧な徳島中央市場では、
活きた状態で入荷した魚たちは
こうして丁寧に人の手で活き締めにしてから
セリに出すんです。
これも徳島の市場に並ぶ魚たちの鮮度がいいという
ひとつの理由でもあるんですよ(^^)
さてこのアオリイカ、徳島ではたくさん獲れるんですが、
これにもやっぱり旬があります。
まさしく今頃がアオリイカの旬なのですが、
今年はちょっと出だしが遅れまして(^_^;)
ほんの一ヶ月ぐらい前までは、アオリイカが
ほとんど獲れない、という状況が続いていました。
それが、透明だけども小さなサイズのアオリイカが
ぽつぽつ入荷し始めたな、と思いきや、
一気にアオリイカ爆発ですよ(爆)
なんでもアオリイカって、小さなのが
獲れ始めると、大きなサイズに成長するのは
ホントに早いらしいですね。
あっというまに大きくなって、また大量に
出てきて、こうして旬の頃にはたくさんの
アオリイカが揚がるようになるんです。
それにしても、揚がり始めてからの
ここのところのアオリイカの量はスゴいです。
今年はアオリイカはどうやら豊漁になりそうですよ。
こうして市場に大量の新鮮なアオリイカが
揚がっているわけですから、当然ですが
新鮮で質の良いアオリイカの相場が下がってきます。
今年の秋は「イカの王様」を
食べまくるチャンスですよ~(笑)
ぜひとも鮮度のよいアオリイカを食べてみてくださいね!
実は徳島魚類には、「ミスターアオリイカ」と
呼ばれるほどの、大のアオリ好きな社員がいるんですよ(笑)
それこそ、アオリを喰わせたらいつまででも、
いくらでも食べてしまう、っていうぐらいに
好きなんだそうで(笑)
そんな彼、Y田くんも今年の秋は嬉しいでしょうね~
みなさんもぜひ、旬のアオリイカを
食べてみてくださいね。
「イカの王様」っていう意味がきっと分かりますよ(^o^)