暑かったり寒かったり・・・なんとも妙な天気が
続いていますね(^^;)
世の中はとっくにゴールデンウィークらしいですね・・。
もちろん、市場はきっちりとカレンダー通りに営業中。。
というか、5月4日の祭日には臨時開市日ってことで
通常営業日ですから、カレンダーよりも休日は少ない、
ってことになりますね(^^;)
みなさんの食を預かる立場の私たち、きっちりしっかりと
今日も元気に勤労の日々です。
さて、先日までは夏日の日があるほど暖かい・・・
というよりもハッキリとアツイ!
っていう日が続いていましたが、
ここ数日は寒の戻り? というぐらいに朝夕は冷えましたね。
もう5月も近いというのに、徳島魚類の1F事務所には
ストーブが出てました(苦笑)
どうにも出勤時の服装に迷う今日この頃ですが、
そんな折、今日のセリ場にはなんとも季節外れのオサカナの
姿が見かけられました。

これ・・・どこからどう見ても・・・
サンマ ですよね?(^^;)
サンマといえば誰でも知ってる秋の味覚の代表格ですが、
それがなんでこんな季節に??
このサンマの入っている箱には「高知県」のパーチが。
・・・ますます謎です(汗)
もちろん解凍もののサンマは通年入荷がありますけども、
このサンマは高知県産、つまりは近海物です。
鮮度は抜群によさそうで、実に鮮やかな銀色をしています。
ただ・・・なんというかめっちゃスマートで、モデル体型?(笑)
というようなスタイルをしておりますね。
きっとこのサンマは季節外れっていうよりも、南の海から
餌を追いかけて北上していく途中で
網に入ってしまったんでしょうね。
これからずーっと日本列島の東側の海を北海道の沖まで
上っていき、そこで餌をたらふく食べながらまた南の海へと
戻ってくる・・そのときにがちょうど秋
ということなのでしょう。
秋のよく肥えたサンマとはずいぶんと違ってて、
さらにサイズ自体もかなり小さめ。
この痩せたサンマがこれから半年ほどかけて北の海まで
泳いでいき、そしてアブラの乗った
おいしいサンマになるわけです(^^)
なんだかそう考えると、壮大な海のドラマを
見てるようですよね。
大きくなって、太ってから帰ってこいよ~(^^)/そういう意味ではこのサンマはあながち
季節外れというわけでもないんですが、
こちらの魚・・・コイツはどうでしょう??

言わずと知れば、このサカナも徳島ではおなじみの「ボウゼ」です。
秋祭りのシーズンには徳島になくてはならないサカナとして
重宝されるんですが、
秋祭り、ということからもやっぱり旬は秋。
夏ごろから小さなものが穫れ始め、秋に向かって
どんどんと大きくなり、アブラも乗ってくるという
サカナなのですが・・・そのはずなのですが・・・
まだ4月だというのにこのボウゼ、なんとも立派なサイズ(汗)
しかもこれが特別じゃなくて
いま徳島の市場に入荷してくるボウゼは
たいていがこれぐらいの大きなサイズのモノばかりなんです。
例年なら、まだ小さなサイズのものが
ちらほらと見かけられる、っていうぐらいのもののハズ
なんですけども・・どういうわけでしょうね?
しかもオナカにはタマゴがギッシリ、
というボウゼも珍しくありません。
産卵の時期ももうちょっとあとのハズなんですが・・。
最近は「魚の旬が当たらなくなってきた」というようなことは
前のBlogにも書いたことがありますが・・・
ホントに最近はそれが顕著です(>_<)
本来獲れるべき時期に穫れるべき魚が獲れず、
旬を外したサカナがいっぱい獲れたりする・・・
やっぱり海水温の異常とかが影響してるんでしょうか?
このボウゼ、立派なサイズですし、旬には全然早すぎなんですが
おいしいのかなぁ?? って思ってたのですが、ちょうど店前で
このボウゼを開きにさばいている業類マンがいたので
ちょいと観察してみました(^^)

おおお~ きれいな身ですやん(*^_^*)
鮮度も申し分ないし、こりゃけっこうおいしそぉ~♪
これ、うまいかなぁ? と聞いてみたんですが・・・
アブラはぜんっぜんないで。・・・だそうです(^^;)
ありゃ~ やっぱり旬じゃない、ってことなんでしょうかねぇ?(苦笑)
なんとも不思議な最近のオサカナの水揚げ状況・・・。
今年はなんせ、カツオが全然揚がらなくて例年の相場の倍以上の
値段から下がってきません(涙)
もうすっかりと鮮度のいいカツオは高級魚の
仲間入りしちゃってます。。
そんなこともあって今年はまだ新物のカツオを
全然食べられません(泣)
本来なら初がつおのシーズンからこっちはカツオの水揚げも
本格化してきて、お手頃価格で
新鮮なカツオがいっぱいセリ場に並ぶんですが・・・
今年はまるでダメ(T_T)
近海の新鮮なカツオは高嶺の花のままです。。。
こんな調子で、最近のオサカナ、どうもヘンな感じです。。。
唯一の救いは、今年もきっちりと今の時期に天然タイが
どっさりと水揚げされている、ってことでしょうか。
ほかのサカナの水揚げが少ないだけに、余計に天然タイの
きれいなピンク色がセリ場には映えますね(^^)
カツオよりもタイのほうが安いっていうんだから、
なんとも妙な話ではあります・・・。
さてさて、今年のハモは大丈夫なのかなぁ??
なんて魚類マンとしては心配になってしまったり。。。
これからの季節、サカナの水揚げがどんどんと
増えてくる時期なので期待と不安をムネに
夏に向かっていきたいと思いますm(_ _)m