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授賞!
2009-06-17 Wed 11:07
梅雨入りしたという割には全然雨が降らずに
はやくもカラ梅雨っていう雰囲気の徳島。。。
今年もまたダムの貯水率がヤバい状況になってて、
すでに愛媛県などでは給水制限も始まっているようで・・。
雨、とりわけ梅雨の時期っていうのは鬱陶しいので私は
あんまり好きではないんですが、それでもやはり
雨が降るときには降ってもらわないと困りますよね(^_^;)

さてそんな6月の徳島なのですが、今月の初め
徳島魚類に今までなかったような嬉しい出来事がありました。

それはこちらです(^^)

prize1.jpg

これは徳島新聞の一面に掲載された記事なのですが・・・
なんと徳島魚類の社長が「徳島新聞賞・産業賞」
授賞してしまったんです!(^^)/

この徳島新聞賞っていうのは、今年で45回目を迎える
歴史のあるものでして、
徳島県内外の各界、各分野で優れた業績を収め、
社会に貢献した個人や団体を顕彰する

という趣旨で毎年行われている由緒正しい賞なのです。

毎年、この時期になると徳島県内の著名な人たちが
この賞を受賞して話題になるのですが、
なんと今年はこの賞の中の「産業賞」に徳島魚類の
社長が選ばれたっていうんですからさあ大変です(爆)

もちろん当の社長自身にしても、こんな立派な賞を
もらうなんていうのは青天の霹靂です(^_^;)
「なんでワシなんかが授賞したのかよー分からん」
と申しておりました(苦笑)

さてその授賞理由なんですが、やはりというか
徳島産ハモを全国にアピールし知名度アップに貢献した、
ということがメインのようです。

この不定期更新Blogでも過去に何度か取り上げてきましたが、
もともとたくさん良質のハモが獲れるのに
それがほとんど認知されていない、
という状況が続いてきた徳島県。

水産に関わる者として、宝の持ち腐れのようなこの状況を
なんとか打破したい、徳島のハモをもっと知ってもらいたい!
と、ハモのPRを続けてきたことがやっと認められた、という
ことですよね。

徳島魚類がハモのPRを始めたのはもう5年以上も前のこと。
当時は同じ海域で獲れるのに、淡路産のハモばかりが有名で
徳島産のハモはまるっきりの無名な存在でした。
無名であるが故に、良質なのに評価されない、というジレンマ。

もちろんハモを扱う徳島魚類にとっても、
徳島産のハモの評価アップは売り上げアップにも
繋がるわけですが、それだけを考えていたわけではないんです。

とにかく徳島の隠れた宝であるハモを知って欲しい、
そして徳島のハモを広めることで、それを穫ってきてくれる
漁師さんにも「相場の安定」という貢献ができる。
もちろん市場関係者、そしてハモを消費者に販売する人たちにも。
徳島県でハモに関わっている全ての人たちにとってメリットが
あることだからこそ、徳島魚類は頑張ってきたのです。

ハモ事業に関わり始めた頃にはそれこそ単騎決戦!という状況。
多額の費用を使って、「分不相応」だと言われた
大型の活魚水槽車を複数購入したり、加工場を整備したり。
はたまた「きらびき」ブランドを立ち上げてポスターを作り、
あちこちに掲示してもらえるよう働きかけたり。

当初はハモだハモだと大騒ぎしているのは徳島魚類だけで、
トラックの購入にしても、
「魚類はハモで儲けてあんな大きなトラックを買った」
などという陰口も聞こえてきました。。。。

でも、ハモを広めるために買ったトラックです。
儲けて買っただなんてとんでもない! 
ハモを広めていきたい、と会社で借金をしてなんとか
買ったトラック、あまりに大きすぎて目立つために
そんなことも言われたものです・・。
でも、そんな中傷もきっと、徳島のハモブランドが立派に
育っていけばみんな分かってくれるだろう、
今のこの苦労が報われる日が来るだろうと、そう信じて
我々魚類マンは社長を先頭に頑張ってきたのです。

それが今では、ハモのPRは徳島県を挙げて行われる
大きな事業となり、「徳島のハモ」といえば関西では
有名な存在に、一番相場のつく産地となりました。

いま徳島県下では「ハモキャンペーン」も行われています。
そして県下のスーパーではごく普通にハモが
鮮魚コーナーに並ぶようになりました。。。
こんなこと、ほんの数年前なら無かったこと、あり得ないこと。
たった数年でここまでに徳島のハモは育ちました。

徳島魚類の起こした小さな芽が、
やがて小さな葉を広げ、そしてさらに枝葉が大きく、
育っていこうとしている、今はまさにそんな時期かも知れません。
これからもっともっと、徳島のハモにはビッグな存在に
なって欲しいですよね(^^)

うちの社長、ひょっとすると事業を始めた当初は
「徳島県のために」とか「徳島のハモに関わるみんなのために」
とか、そういう大上段に構えたような想いは
なかったのかもしれません。
もっと単純に

徳島のハモを全国に広めたい

そんなストレートな想いだけだったのかもしれません(^_^;)
名誉ほしさにしたことではなく、ストレートでシンプル、邪念のない
意欲で突っ走ってきたからこそ、それが認められたのかも
知れないですね。

だからこそ「何でワシが授賞なんやろ?」ということなんでしょうね。
まさしく「無欲の勝利」なのかも。

なんだか自分トコの社長を褒めるっていうのも
手前味噌で難しいものですけども(^_^;) まぁとにかくも
そんなこんなで名誉ある賞をいただくことになったウチの社長、
授賞式の当日にはいつになく緊張した面持ちで会場である
徳島新聞本社に出かけていきました。。

prize2.jpg

prize3.jpg

本人曰く

徳島県を代表するような著名人の中に
こんなオッサンが一人混じってもて
なんか浮いてるような感じだった


とのことなんですが、こうして徳島新聞の記者さんから
送られてきた当日の会場での写真を見ると、
それなりにサマになってるような気はしますけどね(^^)

まぁたしかに背広の色は一人だけ浮いてますけども(爆)

実はこの賞をいただく、ということになったとき、
コトの重大さに徳島魚類の人たちもあんまり分かってなかった
というか、そんなにスゴい賞だという認識がなかった、
ってのが正直なところだったりして(^_^;)

授賞のことが公になってから、
会社に届くお祝い電報や電話の数のもの凄いこと(汗)
そしてこんなものまで事務所に届けられて・・・

prize4.jpg

ことココに至って、コトの重大さに気がついた、
っていう感じだったりなんかして(^_^;)

それにしても、外資系映画会社の宣伝マンとして
県外にいた、いちサラリーマンが帰郷して飛び込んだ
水産業界。
そこから立ち上げていったひとつの事業が大きく育ち、
世の中に認められ、その証としての今回の授賞。

周りからたくさんの「おめでとう」のコトバを
かけてもらっていますが、きっと一番嬉しいのは
社長本人、、なんでしょうね(^^)

とにもかくにも一新社長、、

授賞おめでとうございます!

授賞式があってからもう半月になりますが、
そのあとの社長はというと・・・
いつもと変わらず、セリ場といわず市場の外といわず、
あいもかわらず忙しい日々を送っております(^^)
前と何にも変わらない、庶民派の社長なんですよね。
それがうちの社長持ち前の「いい味」なんですが。

授賞してハクがついたけれども、きっと本人の中では
それで何かが変わった、ということはないんだと思います。
いつもと変わらず仕事するだけ、そんなふうに見えます。
それがきっと、社長の持ち味なんです。

どっちかというと、そういうハクのある肩書きの社長よりも

beer.jpg

社員と気軽にビアガーデンに出かけて、
その様子を新聞記者さんに取材されて、翌朝の新聞に
デカデカと「ビアガーデンで乾杯する会社員ら」なんていう
こんな写真が掲載されたのを無邪気に喜んでる、、
そんな社長のほうが「らしい」かな?

きっと魚類マンたちはそんなふうに思ってるかもね(^^)

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