2010-03-29 Mon 12:26
週末、ワタシのところに岡山県の知人からクール便が。
一体何だろう? とワクワクしながら開けてみると・・・ ![]() カキのチューブが2本、どーん! と入っておりました(^^) え? なんで仲卸のワタシのところに知人から わざわざカキチューブが送られてくるの? って思われますよね? そりゃもちろん徳島魚類ではカキチューブも普通に 売ってますし、珍しくも何ともないわけですけども・・・ これ・・・岡山産 っていうところがミソなわけでして(^o^) 徳島中央市場に入ってくるカキというのは、一番多いのが やはりというか、本場広島産のもの。 そしてもちろん、徳島県産、つまりは地物のカキも多いです。 そして宮城県産などの三陸方面のもの。 そして最近注目されているのがこのBlogでもたびたび紹介している、 香川県産のものですよね(^^) 上に挙げたような産地のカキが徳島の市場では 一般的に販売されてるんですが、岡山のカキっていうのは ほとんどその姿をセリ場で見ることはないんですよ。 とはいっても、カキはカキでしょ? というのは浅はかでして(^_^;) カキっていうのはホントに産地によって風味が全然違う、っていうのを ワタシはこれまで体験してきてるわけですよ。 香川のカキもそうですし、先日は兵庫県の相生で食べた、 カキバーガーに入っていた相生カキに度肝を抜かれたところですしね(^^) そんな実体験があるわけですから、この岡山のカキにも興味津々だったんです。 というのも、去年ひょんなことから知り合いになった、岡山県にお住まいの とあるご一家の方から「岡山のカキはめっちゃおいしいんですよ」という 話を聞かされていたんですよね。 でも、あいにく徳島には岡山産のカキっていうのは入荷がない。。。 それほどおいしいものならぜひとも食べに行かないと! なんて話をしていたところ、なんとわざわざ送っていただいた、 というわけなんですよ(*^_^*) なんせ香川、兵庫と連続で徳島に比較的近いエリアの瀬戸内産カキには そのおいしさにビックリさせられっぱなしのワタシです、今回も めっちゃ期待してしまってますよ(笑) チューブの中に入っている剥きカキは、それはもう立派でしてね、 大きくて見るからに美味しそうなんですもん(*^_^*) 知人のお母上は相当なグルメとお見受けする方で、しかも海産物を 食べさせたら、その評価の鋭さはかなりのもの! そんな母上さまも太鼓判を押しているのが この岡山のカキだというのですから、さぞかしウマいに違いない!(^^)/ さっそく届いた翌日、昨日の夜にカキフライにしてみました。 最近たま~にお母さんの手伝いをしたがる次男くんも 見よう見まねでカキに衣を付けるお手伝いです(^^) ![]() この画像からでも、かなりこのカキが大粒であることが お分かりいただけるのではないかと思いますが。。。 なんせこのカキチューブ、たっぷりサイズなものですから、 これに衣をつけていくと、、、 そらもうスゴい量になっちゃいましたよ(笑) ![]() こんな大量になっちゃって(^_^;) 実は我が家でカキフライっていう料理は、 なんとも微妙な立ち位置にあるメニューなんです(汗) というのも・・・カキが美味しかったら子供達は 際限なくバリバリ食べまくりなんですが、カキがイマイチだと あんまり箸が進まずに残ってしまう・・・ ・・・そういうポジションなんです(^_^;) なので。。。この岡山産カキが美味しくなかったら・・・ こんな大量にできてしまったカキフライの運命は 悲惨なことになってしまいます(滝汗) そんな一抹の不安を抱きつつも、次々に揚げられていく ホカホカの大量のカキフライたち。。。 ![]() さっそく揚げたてを子供達に食べさせてみます。。 ざくっ! もぐもぐもぐ。。 おとーさん!これめっちゃウマい! バリウマやわ~(^^)/ おおっ!(T_T) そうか! よかったぁ~(笑) ということでワタシもさっそく食べ始めたのですが・・・ ![]() とりあえずでっかいですよね~(滝汗) この画像で写っているものよりも遥かに大きくて、ひとくちカツというより フルサイズのとんかつ! みたいなのもありましたよ(爆) で、さっそく食べてみたところ・・・ ん! たしかにこれはウマいわ!(^o^) しかしこれ・・・このカキって・・・なんか違うぞ!? なんというかこのカキ、独特なんです(^^) 普通、カキフライのおいしさっていうと、 さくっと揚がった衣に、ジューシーな海の風味の広がるカキの身! ってのが定番のおいしさの表現ですけども・・・ この岡山産のカキって、ジューシーっていう表現がしっくりこない、、、 つまり、そんなに汁気が多い身ではないんですよ。 なのに! カキの旨味はしっかりとあって、さくさくっと食べやすいんです。 う~ん、こういう食感と風味を併せ持ったカキは初めてです。 なんていうんでしょ? ナマっぽい感じが少ない、カキの生臭さが かなり少なくて、その代わりに凝縮された旨味が強く出てくる、っていう・・・ そんな感じの風味なんですよ。 こういう感じのカキは初めて食べましたよ・・・。 そしてこの噛んだときの食感・・・何かに似てるんだよな~ 何だろ?? と思いながら噛みついたカキを観察してみると・・・ ![]() カキフライの断面で白くてストリング状の断面を見せているもの・・・ これって・・貝柱!? そりゃカキも二枚貝ですから、貝柱があってもなんらおかしくないんですが、 普段食べてみるカキで貝柱の食感を食べているときに感じたことって 今までワタシは無かったのですが・・・この岡山のカキの貝柱は はっきりと食べているときにその存在を感じることができるほどに 立派なんですよ(^^) そして、その貝柱の味も、しっかりとホタテの貝柱のようないい感じの 風味がするんですね♪ いや~ この貝柱の食感と風味がきっと今まで食べたカキとはちょっと 違った感じの風味を演出してるのかなぁ?? ってなわけで、カキフライっていうのから想像する食感や風味とは ちょっと違った感じではあるのですが、なんだか別次元に 存在する、新たな風味のカキフライ! というふうに感じました(^o^) まぁ一番手っ取り早くこの味を表現するなら、 新感覚でめちゃウマいカキフライ ってことになるんでしょうか?(^^)/ なんとも異次元な風味を持った岡山のカキ、恐れ入りましたm(_ _)m しかし、同じ瀬戸内で育っているカキなのに、 広島と岡山、そして兵庫、香川と、それぞれに 「持ち味」ってのはこんなにも違うものなんですね。。。 ほんとに奥が深いです、カキの世界って(^^) スポンサーサイト
|
| 不定期更新 市場日記 |
NEXT≫
|