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軽いハコと重いハコ
2006-11-01 Wed 13:43
今日から11月! 
昼間はまだまだあったかいですけども、
すっかり朝晩は「涼しい」というよりも
「寒い」という形容詞がぴったりになってきましたね。

私も昨日までは半袖の魚類シャツで頑張っていたのですが
さすがに11月の声をきくと、それだけで寒気も
するというものです(^^;)
今日から私もひと月遅れの衣替えです。
半袖魚類シャツの上から長袖の魚類ジャンパーを
着て、今日は仕事をしました(^^)

さてそんな2006年11月初日の徳島中央市場で
珍しいモノを見つけましたのでご紹介。

といっても、まぁ市場マンには
そんなに珍しくもないんですけども(苦笑)

kibako2.jpg


これ、木箱に入った魚です。
いまは市場に入荷する魚はほとんどが発泡スチロールの
箱に入っています。
スチロール箱は衛生的だし大きさが揃っていて積みやすいし、
なによりも軽い! 
そんなこともあって、現在ではスチロール箱が
魚を入れる箱としては一般的となっています。

このスチロール箱、意外にもけっこう高いんですよ(^^;)
しかもこの原油高のあおりを受けて、箱代も値上がりしています(涙)
発泡スチロール、日頃はあまり気にしていませんが、
これもれっきとした「石油製品」というわけなんですね。。

最近はこの木箱に入った魚というのはほとんど
見かけなくなりましたが、こうしてごく希に入荷することがあります。
そしてこに木箱入りの魚、どういうわけか決まって
「九州地方からの魚」なんですよね(^^;)

今では市場向けに出荷する魚を木箱にたてて出す地方は
九州エリアだけになってしまったのかもしれないですね。

今でこそ市場のセリの風景というと、白いスチロール箱が
整然と並んだセリ場で威勢の良いかけ声、というイメージですが、
きっとひと昔前の市場は、この木箱ばかりだったとのことですから
今よりもセリ場が暗く見えたんでしょうねぇ。。
白いモノで埋め尽くされている場所と、黒っぽいもので
埋め尽くされている場所は、明るさが違うでしょうしね(苦笑)

私はまだ市場勤務を初めてそんなに年月が経ってないので
木箱に埋め尽くされたセリ場というのは見たことがないのですが、
昔は魚を入れてある箱というと、
こういった木箱ばかりだったんだそうです。

この木箱、実は市場マンたちからは甚だ不評です(^^;)
というのは、もうなにはともあれ「重い!!」

魚だけじゃなくて、カラの箱じたいがけっこうな重量あります。
なので、これをセリ場から自分たちの店前まで運ぶのもひと苦労。
さらに素手で持ち上げると、ささくれだった木が
手指に刺さったりすることもあるし、中に入っている魚は
濡れているわけですから、じっとりと濡れた木箱は
滑りやすいということもあります。
だいいち湿気のなかなか取れない木箱っていうのは
イメージ的にもあんまり衛生的じゃないですもんね(^^;)

店前で積み上げるのにしても、寸法がスチロール箱のように
きっちりとサイズが同じではないので、
きれいに積み上がらなかったりもします(^^;)

ホントに昔はこんな箱でみんな魚を扱ってたんだなぁ
と思うと、昔の市場マンたちの苦労が忍ばれます。。。

そう思うと、軽くなったきっちり同じサイズの箱で
魚を持ち運べる現在は恵まれているのかも。。
そのぶん、石油資源を使ってしまってるわけですけどね。

さてこの発泡スチロールってやつは、捨ててしまうと
地中でも分解されずに残ってしまう厄介者になります。
資源の有効活用という面からも、市場ではスチロール箱は
極力再利用するようにしているんですよ。

まずは一般的に使われるのが「3キロ箱」と呼ばれる
標準的なサイズの箱です。
これにはだいたい3キロ分ぐらいの魚が入るため
こう呼ばれているようですね。

この箱はいろんな魚を入れられますし、一番使うサイズなので
我々市場マンはたいてい配達でお客さんのところから
回収してきた空き箱があるときには、この3キロ箱は
捨てずに持ち帰り、店前で再利用しています。

このため、何度もお客さんのところと仲卸を
往復したスチロール箱には、チョークで側面に
魚の目方やら振り分けた客先名なんかがいっぱい書かれて
わけの分からん状態になってしまうことも(汗)
ま、これも省資源、節約のためですからね(^^;)

そして、あまり使わないサイズの箱や汚れのひどいもの、
割れてしまった箱なんかは市場の中にある
専用のスチロール処理施設に持ち込みます。

ここではスチロール箱は細かく粉砕されて、
粉末状にされ、これを押し固めたスチロール製の
大きな「延べ板」にされます。

この延べ板は、スチロール再生箱の原料に
されているみたいですね。
もっとも、この「再生箱」っていうのは
まだ出来がイマイチで、普通の箱、
市場では「新箱」って言いますが、これを比べて
強度が不足しているみたいです。

なので、重たいモノを入れてひょいっと持ち上げると
情け容赦なく「ばりっ!」と割れてしまって、
中に入れた魚がそこいらへん一帯に飛び散ることも(爆)
再生箱と新箱をしっかりと「目利き」して持ち上げるのも
現代市場マンに必要なスキルと言えるかも(笑)

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この記事のコメント
古箱といえば私ですよ。
経費節約のためにメインに使う箱は古箱ばかりでした
再生不可能な物だけ新箱を使うといった有り様でした
だって新箱は1個150円だったと思います(当時)古箱は30円でしたからね
でもケチケチばかりで行くとお客さんに怒られるんですよね
『見栄えが悪い』って
ですから新箱でも安い新箱を探してきて(業者に探してこさせた)使っていました
『3キロA』とか(3キロ箱より少し薄い箱なので少し安い)
箱の思い出はここでは語りきれませんのでまたじっくりと話します(笑)


2006-11-01 Wed 20:47 | URL | メビウス125号 #-[ 内容変更]
それと豆知識
最近の箱は4隅に穴が開いていると思います
あれは何のためにあるかというと強度アップの為に開けているそうです
材料をケチると同時に強度アップもはたしているんですよ
箱会社の苦肉の策です
だって原料代が一時の2倍3倍してしているんですもんね
2006-11-01 Wed 20:54 | URL | メビウス125号 #-[ 内容変更]
なるほどね~(^^;) たしかにメビウスさんは毎日膨大な量の3キロ箱を使ってましたもんね。。箱に関しては私よりもさらに切実な部門にいたわけですね。

それからあの四隅の穴・・・なんで空いてるのかなぁ? ってたしかに思ったことあります。ひょっとしたら、製造過程であの穴が重要な役割を果たしているのかな、たとえば工程ラインを移動させるときに機械のアームがあの穴を掴む、とか?? な~んて思ってました。
あるいはあの穴は我々市場マンがチョークをひょいっとさすのに具合がいいように空いてるのかな? とか(笑)
そうですか~ あの穴は強度アップと原材料費削減のために空いてるんですね。ひとつ勉強になりました(*^_^*)
2006-11-02 Thu 18:45 | URL | たろくん #bTV2QVPE[ 内容変更]
水産業界の思い出と古箱事情
 はじめまして!私は昨年12月まで福島県のとある仲買い業者に勤めていました。この業界・そして勤め先の会社が大好きで、「生涯の仕事」になるだろうな~という思いで働いていた訳ですが、家庭の事情で辞めざるを得ず、現在は園芸業界の生産・卸の会社に勤めております。(やってる事は同じ。魚が花苗になり、氷が土になり、スチロール箱がダンボールになり、船乗りが農家に変わったようなもの)
 木箱についてですが、つい最近まで八戸のスルメやホッキでも使っていたようですが、ホントに使わなくなりましたね~。私が以前勤めていた会社では、蛸(原料用)の冷凍保存用であちこちから木箱の古箱をかき集めてきていました。結構皆さん処分に困っていて、ただで頂いてきていましたよ。発砲スチロールの古箱も同様、タラや夏イカの時期になると石巻あたりの業者さんなんかは、やはり処分に困ってただで頂いたりしたものです。その発砲スチロールですが・・・売れちゃうんですよ~~~~(笑)やはり皆さん新箱は高いって。原料供給の場合は古箱で充分ですから。市場出荷は(特に築地は)嫌がるので新箱使ってましたが、資源の事を考えると使えるものはどんどん使うようにしたいものです。(特に築地には考えて頂きたい。ただでさえ東京はゴミが多いんだから)
 ところで、古箱といえば、今私がいる業界でも古箱の需要があるんです。今回はりんご用の木箱を探しています。こちらも今は使う農家さんが少なくなって、なかなかみつからん(半泣)あっても古過ぎて使えん・・・。青森にあるそうですが、コストが・・・。長くなりそうなので、今日はここまで!
2007-08-06 Mon 09:53 | URL | ダダ #-[ 内容変更]
古箱も活かしていきたいですよね(^^)
こんにちは、ダダさん。水産仲卸から園芸仲卸への転身ですか? それもまた異色のキャリアですね(^^)
私自身も前にいた会社は京都の某エレクトロニクスメーカー、しかも広報宣伝担当っていうものなので、市場の中ではかなり異色かも(笑)といううちの会社の社長にしても、元々は外資系映画会社の宣伝部にいたっていうんだから、やっぱり徳島魚類って面白い会社ですよね(爆)

古い箱はうちの会社でもやっぱりよく使っていますね~ というか、「普段使い」の箱はほとんどが古い箱です。発泡スチロールの箱って、ほんとに新品で買うと高いんですよ(涙)なので、普通に使う箱っていうのは古い箱がほとんどですね。
もちろん、専門の業者が集めて掃除をしてあるものなんですが。

それからリンゴの箱! これは徳島の魚市場でも実は大人気だったりします(笑)魚の箱っていうのは、基本的に解けた氷の水を抜くために穴が空いているのはダダさんもご存じの通りですが・・。県外に宅配便で小口の荷物を送るっていうような場合には、穴が開いていない箱に魚と蓄冷材を詰めて発送するんですが・・・。

リンゴ箱が丈夫なうえに容量もたっぷり、そして穴も開いていないってことで重宝するんですね(^^)
なので、古箱屋さんでもリンゴ箱はちょっとお値段高めだったりするんですよ(苦笑)
2007-08-10 Fri 18:28 | URL | たろくん #bTV2QVPE[ 内容変更]
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