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最近流行のハイブリッド?
2010-03-03 Wed 08:03
徳島中央市場の場外には徳島魚類の活魚水槽棟があり、
出荷前のいろんな魚が泳いでいたりするんですけども、
そんな水槽の中には、水揚げのときにいっしょに
網に入ってきた小さな魚などばかりを集めた
「観賞用水槽」ってのがあります(笑)

showtank.jpg

この水槽、もちろん売り物の活魚が入っているわけではなくて、
たまたま活魚水槽車に紛れ込んできて
市場までやって来てしまったような
売り物にはならないような小さな魚ばかりを入れてあるもの、
つまりはペットみたいなものだったりします(^_^;)

この水槽にはそれこそいろーんな雑多なオサカナが入っていて、
活魚部の面々がたまに餌をやったりして餌付けもしてるので
人間を見ると寄ってきたりして
けっこうかわいかったりします(^^)

そんな観賞用ミニ水槽に先日、ちょっと変わったオサカナが
仲間入りしました。

kindai.jpg

この魚・・・なんだか妙ちくりんな柄をした
イシダイというかイシガキダイというか。。。
なんか両方の模様が混ざったような感じで、
体のシルエットもイシダイのようなイシガキダイのような
スタイルですよね。

この魚の正体、知ってます??

実はこの魚・・・上述の通りのサカナ、つまり、、
イシダイとイシガキダイの合いの子
交雑種 なんですよ。
つまりはイシダイとイシガキダイのハイブリッド!
というわけです(爆)

ちょうど、真ん中のオサカナがそのハイブリッドくんで、
向かって右にいるのがイシダイ、
左にいるのがイシガキダイですね(^^)

このハイブリッドイシダイイシガキダイくん(長い仮名ですが)、
ごくたまにですけども、
イシダイとイシガキダイが両方とも棲んでいるような
岩礁地帯なんかで漁をすると
揚がってくることがあるそうです。

もともとイシダイとイシガキダイっていうのは
近似種ですから、こういう偶発的な交配によって
「禁断の子」が生まれることが
ごくまれにある、ってことみたいですね。

実はこのことに着目した近畿大学が
人工的にイシダイとイシガキダイを交配させて、
このハイブリッドイシダイイシガキダイ(だから長いって。。)を
養殖魚として作ったんですよ。
そのサカナの名前は・・・なんともストレートに

キンダイ

というそうな(^_^;) 1970年に交配種ができて養殖されている、
っていうことらしいので、けっこう昔から養殖魚としては
実用化しているみたいです。
・・・でもこんなオサカナ、今まで少なくとも養殖では
見たことないんですが(^_^;)

このキンダイというオサカナ、天然の世界でも
ごくまれに生まれているようで
徳島魚類の水槽にやってきたのもそんな珍しい
天然のキンダイくん。
さらに、イシダイとイシガキダイの
同じぐらいの大きさの個体との3ショット!
ってのはかなり貴重な画像かも知れませんね(笑)

イシダイにしてもイシガキダイにしても
成長して大人になってくると
体の模様が薄くなってきて、顔が黒くなってきますけれども、
この3匹はいずれも体の模様がきれいにクッキリ。。
つまり、まだ幼い子供ってことですね。

というのも、二種のサカナのハイブリッドである
キンダイくんって、交雑種の宿命なのか・・
あんまり大きく育つことが難しいらしいんです。

イシダイとイシガキダイでは成長のスピードが
だいぶ違うんですが、このキンダイの場合
体のあちこちの成長スピードがバラバラ、
つまり、イシダイの遺伝子を受け継いだ部分と
イシガキダイの遺伝子を受け継いだ部分が
混ざっているために、成長スピードがアンバランスで
そのためにあんまり大きく成長できないんだそうです。。

そのせいなのかどうかは分かりませんが
徳島魚類観賞魚水槽にやってきた新参のこのキンダイくんも
あまり長く活きることはなく・・・
お亡くなりになってしまいました(T_T)

同じタイミングで水槽にやってきた
両隣に写っているイシダイとイシガキダイたちは
ちゃんと活きてるんですけども。

さてさて、ときおり珍しいサカナたちも仲間入りする
徳島魚類の活魚水槽棟にある小さな観賞魚用の水槽。

次はどんな新入りクンが入ってくるのやら(^^)
珍しい子が転入してきたらまたご紹介しますね!
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