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すんごい養殖鯛がやってきた!
2010-10-20 Wed 15:17
すっかりBlog更新をサボっておりました(^_^;)
ひさしぶりの不定期更新市場日記です。。

サボっている間にめっきりと秋も深まり、
毎朝の通勤のときにエアコンをつけることも、
クルマの窓を開けることもなく市場まで
通う日々になってきました(^^)

あれだけ暑かったのにねぇ~・・・。
やはり季節はしっかりと巡ってるんですね。。

さて今日の話題は旬の天然魚ではなく、
このBlogとしては珍しい養殖のオサカナについて。

市場で取り扱われているサカナといえば、
やはり天然魚が多いわけなんですけども、
それでも基本的な魚種であるハマチやタイ、カンパチなどは
日々の安定供給ということから、
養殖魚もかなりの数が扱われています。
お客さんにもよるのですが、常に供給、価格ともに安定している
養殖魚は量販店などでは天然魚よりも多く利用される、
といってもいいでしょうね。

養殖のオサカナっていうのは、求められていることとして
・供給の安定
・価格の安定
・品質の安定
というのがあるので、逆に言うといつでも安定して入手して
使うことの出来る養殖魚っていうのはありがたい存在である反面、
当たり前にいつでも使えるサカナとしてあまり話題に上がることも
ないわけでして(^_^;)

早い話、養殖の魚は「みんないっしょやん」と思い込んでるフシが
我々市場マンにもあるわけなんですよね(苦笑)

そんな中で、最近よく見かけるのが「ブランド養殖魚」というもの。
いろんな産地で育て方などを工夫して、通常の養殖魚とは
風味などが違う、特別な付加価値をつけられているんですね。

それこそいろんなブランド養殖魚が徳島中央市場にも
入ってきております。
とはいっても、実はそんなに区別されていない、ってのが
本音のトコロだったりします(^_^;)

今回、ネット上で評判を聞きつけたのがそんなブランド養殖鯛の
あたらしいブランド・・・。

伊達真鯛(だてまだい)

というオサカナ。
ブランド養殖鯛ってのも、実はたくさんあるんですよ。
でもあんまり明確に差が感じられないっていうこともあり、
市場でもあまり注目されていないっていうのが現状なんですね(^_^;)

この伊達真鯛の名前を聞いたときも、正直なところ

ふ~ん、またブランド養鯛の新しいのができたんやね

ぐらいにしか思っていなかったのが正直なところなんです(^_^;)
でもその後、この伊達真鯛を生産している愛媛・宇和島の村田水産さん
ネットのツイッター上で知り合うことができ、
またツイッターの上を流れる情報から

伊達真鯛ってのはそんじょそこらの
ブランド養鯛とはひと味もふた味も違う!


という評判になっている、ってことも知ったのです。
ツイッターで村田水産さんとお話をしていると、サンプルを
送っていただけるとのことだったので、
ムリを言ってお送りいただいたんですね(^^)

愛媛から活魚水槽車に揺られてやってきた、
コレが噂の伊達真鯛ですっ!(^^)/

datemadai1.jpg

まぁ養殖の真鯛なんですけども・・・
でもひと目見て、この養鯛・・・
なんともいい体型と色をしてるじゃないですか(^^)

普通にうちの店前に置いてあると、この鯛が特別な鯛であることを
知らないのに、見た人は市場マンもお客さんも

えらいキレイな養鯛やなぁ~
とか
よぉ~肥えてるやん
とか
キレイな色してるな~

とか言うんですね(^^)
さすが皆さんクロートです。
その違いはなんとなく分かるようですね。

そして・・伊達真鯛にはその素性を証明するかのように
自らの生まれと育ちを明らかにする印が付いています。

datemadai2.jpg

こういうタグが伊達真鯛には必ず付いているんだそうです(^^)

さてさてこの伊達真鯛、いろいろと聞いた範囲では、その特徴として

養鯛特有の匂いがほとんどしない
身がイカっている(活きた状態)時間が長い


ということがあるのだそうで。
ヒトコトで言うと、養鯛なんだけども天然鯛に近い
ってことらしいんですね。

ただ、ブランド養鯛がその特徴を語るとき、必ずといっていいほど
この2点を挙げてくることが多いのもまた事実。

言ってみれば、この2点が養鯛に対してみんなが不満に思っている
ポイントである、とも言えるわけですね。

なので、この2つが特徴だと言われても、まだ疑り深いワタシは
あんまり信用していなかったんです(^_^;)
今までにもいくつかのブランド養鯛を試してみたこともありますが、
それほど明確に違いを感じなかった、っていうのが本音なんですよね(苦笑)

でも・・この伊達真鯛くん。。。
なにやら姿がやたらと端正で美しいんですよ。
こりゃひょっとしてひょっとするかも・・。

このときに届いたサンプルの伊達真鯛は
うちのお得意さんに配って評価をしてもらうことになりました。

評価のポイントとして、もちろん持ち帰ってからさばいてもらい、
その身質や匂いなど、基本的なサカナとしての評価をするのは
もちろんですが、

わざと残して二日目に使ったときの身質
加熱調理した場合の風味や匂いのチェック


もお願いしました。
まず伊達真鯛を持ち帰ってもらったその日の午後。

複数のお客さんから電話がワタシに入りました。
まず最初の伊達真鯛に対しての感想の電話でした。。

たしかにこの鯛、身質がええなぁ それによぉイカっとる
そして
匂いも確かにあの養鯛特有の匂いがかなり少ないな。
これだとホンマに天然と間違える職人もおるかもな。


という意見だったのです。
おおおっ!? マジっすか? 
これはひょっとしてひょっとする??(^o^)

そして注目の2日目の評価はというと・・。

2日目でもこの伊達真鯛っての、十分に刺身で使えるわ!
匂いもしてこんし、ええぞこれは(^^)

あら炊きとか潮汁も作ってみたけど、
ええダシ出るし、ウマいで~ これはええ鯛じゃ!


という、最高点の評価が出たんですよ(*^_^*)
こ、これは・・・ネットで聞いた評判、そして村田水産さんが
自信を持ってオススメする、といったのはホントなのでした!!

そして、今回サンプルをお渡ししたお客さんがこの
伊達真鯛をどれだけ評価しているのかを端的に物語っているのは、
サンプルをお渡ししたお客さんたちが少なからず

これからうちが使う養鯛は
全部伊達真鯛に切り替えてくれ


と言ってきてくれたこと(^^)/

先に言っておきますが、この伊達真鯛という養鯛は
付加価値のついた養鯛なわけで、価格は通常の養鯛よりも
少しだけ高いんです。
これは仕方のないこと。それだけ普通の養鯛よりも
手間暇かけて育てているわけですから。

とは言っても、この不景気なご時世です。
いくらいいサカナでも、高すぎる・・言い換えれば
高い金額を納得できるだけの付加価値がなければ
お客さんも決して買ってはくれません。

評価をお願いするときにその点も説明しておきました。
通常の養鯛よりも少し高いので、その差額に見合うだけの
付加価値があるのかどうか、それを評価して下さい、とね。

その結果が
これからは伊達真鯛に切り替える
ということ。
つまり、通常よりも高いその差額に見合うだけの価値が
この伊達真鯛にはある、ということを証明しているわけです(^^)

すばらしいじゃないか! 
伊達真鯛!!(^o^)


しかし、ここまで結論が出ると・・・惜しむらくは・・・

サンプル全部お客さんに渡してしまってワタシは食べてない
ってこと(ちゅど~んっ!)

そうしたところ、正式に受注がきた伊達真鯛の発注分の納品に
ワタシの試食分の1尾を混ぜてくれたんです(*^_^*)
なんというご配慮♪ 
うれし涙ちょちょぎれますよ!!

ってなわけで、お得意さんたちの評価から少し遅れて
実際にワタシも伊達真鯛を食べてみることになったのです(*^_^*)

すでにかなり長くなってしまったので、
この続きは別のBlogにて!(爆)
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サンマを食べずにイワシを食べよ??
2010-08-18 Wed 17:27
阿波踊りも終わると、徳島ではお盆も自動的に
終わる、っていう感じですけども・・・。
市場の休日も終わってまた普段の日々が戻ってきました。。

でも・・お客さんと魚はまだ戻ってこない、って感じですねぇ(^_^;)
やはりというかお盆シーズンの反動が出ている、という雰囲気。。
でも今年のお盆前なんて反動が出るほど
忙しくもなかったんだけどなぁ(涙)

この暑さだけはとっとと終わってもらいたいところですが、
これだけはお盆前と変わらずにずーっとアツいままですね(苦笑)
最近の天気予報って、気温が35℃を超える予報だと、
晴れマークがオレンジじゃなくて真っ赤で表示されるでしょ?
あれはイヤですよね~ 天気予報の画面を見てるだけでも
アツくてダル~い気分になってしまいます(^_^;)

まだまだ残暑厳しい、そんな徳島中央市場ですけども、
7月から入荷の始まっている新サンマ、例年ならそろそろ本格的に
入荷が始まって、値段もあるていどこなれてきてる頃なんですが・・

今年はみなさんもニュースなどでご存じの通り、
サンマがホントに穫れていないようで、徳島にも
なかなかまとまった数の新サンマが入ってきていない状況なのです。
もちろん、そんな状況ですから値段も高いまま。。。
未だに1本が数百円なんていう値段で高止まりしたままです(>_<)

しかもサイズもあんまり大きなものが穫れていないらしく、
徳島に入ってきているサイズは最大でもこれぐらい・・。

sanma100818a.jpg

これ、例年なら一番レギュラーなサイズっていうぐらいですね。
このサイズよりももっと太ってて大きなサイズのものがたくさん
入荷しててもおかしくないんですが、今年はこれが最大サイズ。。
普段の年なら家族の人数分だけ買って帰ってリーズナブルだけども
美味しくて滋味豊かな夕食になり得る、食卓の救世主たるサンマくんですが、
今年は我が家のような5人家族がサンマの夕食なんてしようもんなら、
ファミレスで豪華なディナーでも食べられそうなぐらいの金額が
かかってしまいます(ため息)
まだまだ今年はサンマくん、庶民のところまで降りてきてくれません(涙)

これは報道されているとおり、サンマが不漁なため、
水揚げされているサンマじたいが少ないことが原因のようですね。
なんでも、サンマの回遊する海流が海水温が高いために日本の
沿岸から遠い場所を流れているんだそうで。
このため、サンマ漁船が漁をする海域にサンマがいないんだそうですね。

さてさて、では今年の秋の庶民の食卓はどうすりゃいいの?? 
っていうことなんですが。。。サンマが食べられないから壊滅的だぁ!
・・と、諦めるのはちょっと早いかも。

というのも、今年はコイツがたくさん穫れてるんですよ(^^)

iwashi100818.jpg

はい、イワシでございます。
それもマイワシ。今年はたくさん穫れているだけでなく、
型もかなり大型のものが多くて、脂のノリもバッチリ!(^^)/
市場ではこれぐらい大型のイワシを「大羽イワシ」と呼びます。

イワシというと、これまたちょっと水産関係に明るい人なら
聞いたことがあると思いますけども、かつての「庶民の味方」だった
イワシも近年は漁獲がすっかり減ってしまって、とても高価で
貴重な魚になってしまってたんですよね。

しかし今年はこの貴重な大羽イワシがたくさん水揚げされてるんです。
例年ならめったに入荷しない立派な大羽イワシ、今年はホントに
毎日のようにセリ場に並んでるんですよ(^^)
もちろんこれだけ並んでるとお値段も安めになってきますしね。

そしてこれは水産関係者から聞いたり、あるいは文献で見たことがあるんですが、
市場関係者のジンクスとして、

サンマがダメならイワシが穫れる

というのがあるんですよ。
すなわち
「サンマ不漁の年にはイワシが豊漁」
「サンマ豊漁の年にはイワシが穫れない」

というものなんですね。

これはもうずいぶんと前に聞いたことがあったジンクスだったのですが、
だいたいここのところはずっと毎年のようにサンマが豊漁だったので
気がついてませんでしたからね(^_^;)
イワシはもう少なくても当たり前、みたいにワタシは思ってましたし。

そしたら今年・・・サンマが極端に不漁となったら、
ホントにまぁ今年はイワシが豊漁なんですよね。
しかもとても質がいいときてます。

あのジンクスってほんとだったんだなぁ なんて
今更ながらに驚いてる次第なのでした(^_^;)
でもこれ、どうやらジンクスではなくて科学的な根拠も
あるらしいんですよね。詳しくは忘れちゃいましたけど(爆)

どちらにしても、サンマとイワシという庶民の味方なお魚の
両巨頭は、決して並び立つことはない、ということのようです(^_^;)

というわけで、今年の秋はこのままいくとサンマは少ないまま、
ということになるかもしれません。。。
でもそうなったらここはひとつ、イワシを食べようじゃないですか(^o^)
今年のイワシはホントにオイシイですよ~。
丸々と太ったウマそうなイワシが安くなってますから、
これを食べないテはないです(*^_^*)

ワタシも先日、このメタボなイワシを買って帰ってさっそく試してみました。
まずは塩焼きにしてみたのですが・・・
焼くとジュージューと脂がしたたり落ちて、
ロースターが火事になるんじゃないか!?っていうほど。

iwashi_yaki.jpg

でもちょっと焼きすぎて脂落とし過ぎちゃいました(爆)(>_<)
しかしそれでもちょうどいい感じの脂で、しっとりとした
ほくほくの焼き魚を堪能させていただきました(^^)/
ホントに今年のイワシは旨いぞ!!

で、翌日は煮付けにしてもらいました(笑)
連日のイワシ三昧となったのですが・・・
さてさて煮付けのほうはどうかいな??

iwashi_nitsuke.jpg

梅干しや生姜といっしょに煮付けてみたところ・・・
これがもう最高っ!(^o^)

脂の乗ったイワシの身が実にいい感じ♪
梅干しや生姜で味の調えられたイワシの身は臭みも全然なくて
洗練された旨味が凝縮されているのでした。。。

脂の乗った身は骨離れもよくて、ホコホコです(*^_^*)
ホントにこれはオススメですよ~。

日本の秋にサンマが食べられないっていうのも寂しい話ではありますが、
全くない、というわけでもないでしょうから
ちょっと贅沢に、というときにはサンマ、そして今年の秋の主食は
イワシで! っていうのはどうですか?

たまにはそういう変化球もいいのでは?(笑)
というか、今まで水揚げが少なく高値の続いていた
「希少な庶民の魚」であるイワシですからね、
こんな機会に存分に食べておくっていうのもいいのでは?
イワシにはDHAをはじめとした栄養素がたっぷり♪
サンマに勝るとも劣らない優等生なお魚ですからね(^^)


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赤身なのか白身なのか、それが問題だ。。
2010-08-12 Thu 11:38
世の中はお盆のまっただ中! 
そして徳島は今日から阿波踊りの開幕! ってことで
世間ではすっかりお盆休みモードって感じですね。

各地の高速道路は渋滞し、観光地にはたくさんの人、人、人。
徳島では阿波踊りがありますから、この季節は飲食店も
かき入れ時。
徳島中央市場は今年のお盆休み期間が14日~16日なので、
明日がお盆休み前の最終日。
今日あたりからはお盆休みに向けての飲食店やらスーパーさんやらの
買い込みが始まるので、そりゃもう市場はたくさんの
買い出し人さんたちでごった返して賑やかに・・・・

・・・なるはずなんですけどねぇ(T_T)

そこにやってきた台風4号(ちゅど~んっ!)
もうコヤツが全てをぶち壊してくれてます(号泣)
お盆前のかき入れ時だというのに、セリ場に並ぶ魚の
そりゃもう少ないこと少ないこと(>_<)
こんなんじゃとてもじゃないけど商売になりませんわ(ため息)
明日の入荷状況を聞いてみても、もう漁協単位でお盆休みに
入ってしまった、っていうところもけっこうあったりしますので・・・
こりゃ明日も魚の入荷は期待薄なようです。。。はぁ
今年のお盆前の繁忙期は
全然忙しくないままで終わってしまいそうです(涙)

それでなくても毎年どんどんと
連休前に忙しくなる、っていう現象がなくなってきつつあるのに、
こんなタイミングで台風に来られたんじゃホントにもう
たまったもんじゃないですわ(ため息)

ツイッターを見ていると、お隣の青果市場のほうでは
お盆前ってことで忙しそうな雰囲気が伝わってきます。。
野菜のほうは今回の台風はあんまり入荷には影響が
出てないようですね。。
いいなぁ~ ほんとに羨ましいです(T_T)

さてさて、そんなトホホな状況の徳島中央市場鮮魚部ですが、
昨日はセリ場に久しぶりにコイツが入荷しておりました(^_-)

hachibiki2010_1.jpg

去年の8月のBlogでアップしたことがあるのですが、
徳島ではほとんど見かけない、珍しい魚ハチビキですね。

見た目はなにやら真っ赤な鯖・・・
まるでシャア専用サバ(爆)
通常の3倍のスピードで泳いでそうな魚ですよね(笑)
・・って、んなわけないか(^_^;)

さてこのハチビキくん、見た目からして金目鯛のようなキレイな白身を
想像してしまうんですけども・・・
なんとコヤツは見事な赤身をしているんですね(滝汗)
ホントかよ!? って感じなのですが・・。

去年は結局、ワタシはこの魚の身を見ることも食べることもなく
終わってしまったのですが、今年こそは食べてやる~! と妙に気合いが
入ってたので、試しに自宅で食べてみることにしました(^_^;)

ちなみに相場はけっこう安めでした(苦笑)
徳島の市場ではあんまり、というかまったく評価されないこのハチビキ、
他県の人のBlogとかツイートを見ていると、
けっこうウマいよ
とか
コイツはかなりイケル
など、おいしいという評価も散見されるんですよね~。

hachibiki2010_2.jpg

そういうのを見てしまうと、やっぱり気になってしまいますよね(^_^;)
ってなわけで、1匹買って帰ることにしたのです。
セリが終わったあと、ちょうどうちの会社の魚さばきの達人が
魚をさばいてたので、ハチビキもついでにさばいて~♪ と
お願いしました(^_^;)

ハチビキをさばいてもらいながら、話をしてたのですが、
この魚について、またしても驚愕の事実を教えられたのです。


この魚、身が赤いけど白身なんやで

う、うそぉ!? (滝汗)
マジっすか? これは完全に赤身ちゃいますのん?(爆汗)

そう思うだろうけど、これって味からしても白身なんよ。
食べてみたら分かるだろうけど、白身系の味がするで。


・・というんですよ(汗) 
ほ、ホントっすか~??

さばいてもらってるときに、切れ端をもらって
ちょこっと食べてみたのですが・・。
う~ん、たしかにマグロやカツオのような、赤身特有の酸味、
いわゆる血の味っていうのは全然しません。
どちらかというと白身・・というか、青魚のような感じの風味が
ちょっとする、という感じ。
でも味がするっていうような感じではなく、かなりあっさりとしてます。
脂っけは全然ないですね(^_^;) ホントにあっさり系です(苦笑)

この達人さんには
ワサビを入れた刺身醤油にすだちをたっぷりふりかけて
それで食べたらさっぱりしてておいしいんちゃうで?

とアドバイスをいただきました(^^)

もうね、興味津々で自宅に持ち帰って、さっそく食べてみることに。

hachibiki2010_3.jpg

ほぉ~ なんともキレイな赤身じゃないですか(^^)
たしかに脂っけのありそうな感じではないですが、
あっさり系の赤身という雰囲気ですね。

で、言われたとおりに刺身醤油にわさび、そしてこれに
たっぷりとすだちを絞ってみました。
これに付けてパクッといってみると・・・。

ん? んんん~??

うまみ的にはなるほどあっさり味ではあるんですが、
すだちの風味がじつにウマくマッチしてていい感じ(^^)
なんか夏向きなサッパリ系の刺身っていうか、
けっこうイケるじゃないですか(^_-)

嫁さんとか子供達も「おいしいよ~」って言って
けっこうぱくぱくと食べてました(^^)

ただこれ、やはりというか赤身の味という感じではないんです。
見た目からすると、どう見たって赤身なので、
口に放り込んだときの違和感というか、
その赤身からイメージされる味と実際の味が違うので
赤身だ赤身だと思いながら食べた
ら違和感があるんですよね(^_^;)
そのあたりが
「マズい」「おいしくない」
と言われてる原因なのかも。

ってなわけで、夏のハチビキはそれなりにイケる、
あっさり夏向きのオサカナ!ってことで(^_-)

ところでワタシ、気になってたんです。
ハチビキが赤身じゃなくて白身? これってホント?

ということを考えたとき、ふと思ったのです。
そもそも赤身の魚の定義って何だろう? 
白身の魚というのはどういう魚をいうのだろう?

ってね(^_^;)

市場でいると、赤身の魚だとか白身の魚だとか、
そりゃもう基本中の基本で、赤身の魚って何? とか
今更聞けません、っていうぐらいに当たり前のことですよね(苦笑)
白身の魚と赤身の魚、その区別はどうやるの? と言われると、

そりゃおめ~ 身が赤いのが赤身で白いのが白身だろがっ!

と言われるのがオチ、っていうぐらいのもんですよ(^_^;)

まぁよく言われるのは赤身っていうとマグロやカツオ、
そして白身っていうとタイとかスズキ、ヒラメ、ってな感じですね。

あと有名なのは、鮭は赤身じゃなくて白身だよ、ってこと。
これはけっこう有名なのでみんな知ってますけども、
んじゃ厳密に赤身と白身の区別ってどこで付けるんだろう? って
ふと疑問に思っちゃったんですよね。
だって今回のハチビキのように、どうみたって赤身なのに、
これが白身だと言われたら、気になっちゃいますよね(^_^;)
やっぱりサーモンが赤い身の色をしてるけど白身魚だっていうように
なにか定義があるんだろうな、と思ったわけですよ。

で、調べてみましたよ(^^)

結果として、
赤身魚というのは、外洋を泳ぐ回遊魚に多いんだそうです。
潮流の速い外洋をずーっと泳ぎ続ける大型の魚の体には
遅筋と呼ばれる持久力の高い筋肉が多いんですね。
この遅筋にはヘモグロビンに似た成分であるミオグロビンという
成分が多く含まれているんです。
このミオグロビンが赤いので、身が赤く見える、というわけ。
人間の血が赤血球の色(=ヘモグロビンの色)で赤いのと同じです。
つまりは赤身の色というのはすなわち、血の色だってわけですね。

対する白身魚というのは、持久力ではなく瞬発力に優れた
速筋と呼ばれる筋肉のほうが発達しています。

この速筋にはミオグロビンがそんなに含まれていないので
身が赤く見えない、ということなんだそうです。

例外的に鮭の場合は、速筋の多い白身魚なんだけども、
餌に食べているオキアミに含まれている「アスタキサンチン」という
成分を身の中に取り込むような仕組みになっているため、
このアスタキサンチンの色であるオレンジ色っぽい赤い身の
色をしているんだそうです。
つまり、鮭の身の色っていうのはエビの赤い色なんですね(^^)

なるほどね~ 外洋性の回遊魚に赤身が多くて、
内海にいる魚には白身魚が多い、っていうわけなのか~
といったんは納得できたのですが・・・さらに調べていると、
またまたややこしい記述を発見してしまったんですね(汗)

なんと!!

アジやサバ、イワシは赤身魚

だというんです(滝汗)
え? マジで?? そんなの初めて聞いたぞぉ?(汗)(汗)

ちなみにハマチも分類上は赤身なんですよ(爆)
これはちょっと意外すぎです(>_<)

でも確かに言われてみると、
ハマチとかアジとかサバとかって回遊魚ですわな。
ってことはサンマとかもひょっとして赤身?? 
・・・調べてみました。 
はい、しっかりとサンマも赤身に分類されるんです(爆)


サンマやアジ、サバなんかはよく「青魚」って言いますよね?
でもこの青魚っていうのは身の色ではなくて、魚体の背中の色を
指しているわけですよね。

なので、赤身とか白身っていうのとは
分類の仕方が違うということになります。

で、どうやら青魚っていうのは基本的に赤身に分類される魚が
多そうだ、っていうことみたいですね(^_^;)
だとすると・・・背中の青い魚ってことで他にイメージする魚は・・・

たとえばサワラ。これも背中の青い、青魚かな?
で、調べてみると・・・
はい、サワラもやっぱり赤身に分類されてました(^_^;)

なんともややこしいオサカナの分類のお話。
まさか分類的にアジとかサバとかハマチ・ブリが赤身になるとは。。
ハチビキのお刺身を食べてて、まさかこんなことを知ることに
なろうとは・・・。
ホントに何事も勉強ですね~(^^)

ん? ちょっと待てよ?
ってことは、「赤身みたいだけど白身」だと言われた、
ハチビキってのはホントは白身? それとも赤身??

これについては調べてもこれだ!っていう結論に
行き当たらなかったのですが・・・ワタシの推論としては・・。

ハチビキは回遊魚っぽいし、食べた感じは青魚っぽい。
青魚には赤身に分類される魚が多いようだし、

たぶんハチビキは赤身

ってことになるんじゃないかなぁ?
ハチビキの身は見るからに赤身だけども、じっさいには青魚系の
魚だから、いわゆるカツオやマグロとは違う種類のサカナ。
・・・だけども青魚には赤身に分類されるものが多いから、
やっぱりハチビキは赤身の魚 ってなわけです。


・・・たぶん、きっとね(^_^;)
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激レアな幻のサカナ、再び。。
2010-07-07 Wed 20:05
じめじめとした梅雨特有の空気の徳島県地方ですが、
今日はどういうわけか天気もよくて、さらに空気がカラッと
乾いた感じで実に清々しい一日でしたね(^^)

今日は市場はお休みの水曜日。
ワタシも久しぶりの完全OFFだったので、
ほんとにひさしぶりに自宅で朝寝坊して
ゆっくりとすごさせていただきました。

今日は七夕ですけども、七夕はトクにオサカナとは
縁のない年中行事ですので、昨日はトクに市場が
盛り上がるっていうこともなく、いつもながらの
セリとなってました(^_^;)

そんなセリの後半で、なにやら人だかりのできている魚が。
もうこうなったらワタシのセンサーがビンビンきちゃいます(笑)

今回、みんなが覗き込んでいる魚は「泳がし」というコーナー。
いわゆる、活きたままで泳いでいる魚をセリにかけるコーナーですね。
市場では基本的には「シメの魚」つまりはすでに死んでいる魚を
箱に入れて氷をして販売する、っていうのがスタイルですが、
中には活きたままで市場まで来て、海水を入れたスチロール箱に
入れて、活きたままの状態で販売するってこともあるんですね。

ハモなんかはその典型ですよね。
逆に活きて泳いでいるハモでないと相場がつかない、
っていうぐらいです。
ほかにもワタリガニであるとか車エビや
足赤エビなんかも泳がしの
コーナーに並んでいることが多いですね。

ほかにもヒラメやカレイ、そして天然タイとかタコなどなど、
けっこういろんな種類のサカナが泳がしの状態で
これだけ並んでいるのは産地の市場である徳島中央市場ならでは
かもしれないですね(^^)

そんな泳がしのコーナーに並んでいた、
人だかりのしているサカナっていうのがこちら。

akame2010.jpg

一見するとスズキのようにも見えるこの銀色のオサカナ・・・
オサカナに詳しい人なら、思わず

うそぉっ!?

って叫んでしまうかも知れないですね(^^)
そう、このサカナって・・・幻のサカナとして有名な・・
アカメっていうサカナなんですよ!

アカメっていうのは主に高知県なんかの河口汽水域などで
たまに見つかることのあるサカナだと聞いたことがあります。
徳島でも遙か昔に県南部の海部の方で漁獲された記録が残っている、
ということらしいんですが・・・まぁそんな記録がことさらに残っている、
っていうぐらいにめったに揚がる魚ではないってコトですよね。

長年このBlogをご愛読いただいている方なら
覚えていただいてるかもしれませんが・・・2007年の7月に
一度だけこのアカメが徳島中央市場にやってきてて、
それをネタにしてるんですよね(^^)

このときは、普通に死んでいる状態のアカメが
県南部の漁師さんから上場されていたのですが、
今回のアカメはなんと! まだ泳いでる状態、、つまり
活きてるんですよ(汗)

もちろんワタシは活きて泳いでいるアカメなんて
見るのは初めてです! 
むっちゃ興奮してしまいましたよ(^^)/
しかしこうして写真を撮ってみると・・・赤い眼をしてるから
アカメっていうんですが、ケータイカメラのフラッシュを
ONにしても、目は赤くは写らないんですね(^_^;)
普通にキラッと光ってるだけです(苦笑)

でも、肉眼であちこちから眺めてると、たしかに
眼底が赤くて、眼が赤く光る角度がありました。
そういうところはまさしくアカメ、ですね(^^)

泳ぎのアカメなんてめっちゃ珍しいので、
できればセリ落としたかったんですけども・・
どこかに売れるアテがあるわけでもなく、水槽に入れても
活きるかどうかも分かりません(^_^;)

う~ん、どうしようか!? って思ってる間に
セリは進行して、ほかの仲買さんに落とされちゃいました(^_^;)
ちなみにそのキロ単価はというと・・・

うそぉ?(汗)

っていうような安い値段(爆)
これまた3年前と同じですね。
レア過ぎるサカナは相場が誰にも分からなくて
結局異様に安い値段で落ちてしまったりするんですよね(^_^;)

あ~このアカメくん、結局はどうなったんでしょうかねぇ?
今も泳いでいるのか、それともどこかのお店で
お刺身になったのか・・・それはもう分かりませんが(苦笑)

そうそう、このアカメ・・・高知県とか徳島の南部だとか、
そういう南の海域に棲んでいるものだとばかり思ってたのですが、
なんとこのアカメを穫ってきたのは・・・

鳴門の漁師さん

なんですよ(滝汗)
鳴門っていうと、思いっきり徳島の北部地域。
黒潮の流れているあったかい太平洋の海域ではなく、
完全に瀬戸内海域なんですよね。。

う~ん、鳴門でアカメ・・・。聞いたことないですよ(汗)
これも温暖化の影響なのでしょうか??
それとも、たんに迷い込んできただけなのか??

謎は深まるばかりですね。。。


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やたらとマイナーな年中行事
2010-07-02 Fri 16:11
すでに梅雨明けしてしまった沖縄や、もともと梅雨のない
北海道以外の大部分のエリアでは絶賛梅雨時期真っ最中ですが、
みなさん夏バテなどなさっていませんか?(^_^;)

毎日毎日、当たり前ですけどもジメジメで、
なんとなく気分も滅入ってしまいますが・・。
今日は7月2日ですよね。

7月2日っていうと、みなさんはご存じでしょうか?
今日は半夏生(はんげしょう)という日なんだですよね。
ウィキペディアによると、この日は半夏という草(カラスビシャク)が
生えてくる頃、という意味なんだそうですけども、今の暦では
厳密に「天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日」が半夏生と
決められているそうです・・・・。 
って、なんのことか分かりませんけど(爆)
まぁともかく、この半夏生っていう日は農家にはけっこう
重要な節目になる日なんだそうで、この日までの田植えを終えないと
いけないとか、この日には農作業をしてはいけないとか、
いろんな節目のある日なんだそうです。

言わばこれ、お盆には漁をしてはいけない、っていうのと
なんだか似たようなジンクスなのかもしれないですが・・。
なんで半夏生の話なのかというと、半夏生の日にタコを食べる、という
風習が日本各地、とくに関東のほうで見られるんですよね。

半夏生にタコ・・・皆さんはご存じでしたか?

これも謂われはいろいろとあるようなんですが、
蒸し暑くなってくるこの時期に栄養のあるタコを食べて
スタミナをつける、というありがちな説から、
稲がタコのように大地にピッタリと張りつくように
根を張ってほしいという願いを込めた、という説まで。
なるほどね~(^^)

さて、そんなわけで半夏生にはタコ、というわけですよ(笑)
徳島魚類のお得意さんである大手のスーパーさんでも
毎年半夏生の7月2日前後には「半夏生フェア」ってことで
タコの拡販キャンペーンをしてます。
広告も出して、大々的にタコを売り出すんですが・・・
これがなかなかどうして! よく売れるんだそうですよ(^o^)

ワタシはこのスーパーさんの拡販キャンペーンがあるのを
前から知ってたので、この時期に半夏生という日があって、
タコを食べる習慣があるっていうのは知ってましたが・・・
この風習・・・いや、そもそも7月2日が半夏生ということを・・

知らないヒトがほとんど

っていうのが実際のところなんですよね(^_^;)

タコを食べる日ってことですから、少なくとも市場関係者なら
みんな知ってるものだとばかり思ってたのですが。。
これが意外なことに、ほとんどのヒトが
半夏生って何?? っていう反応なんですよね(爆)

ましてや、半夏生にタコを食べるなんてのは
まるっきりみんな知りません(汗)
知ってるのはスーパー関係者だけ、って感じです(苦笑)

まぁワタシにしても市場に来るまでは半夏生なんてのは
全然知りませんでしたし、だいたいこの日にタコを食べる、
なんていう習慣は我が家にも実家にも、おばあちゃんの里にも
なかったですしねぇ~(^_^;)

まぁそれぐらいマイナーな風習なので、タコを食べる日だという
今日、半夏生の徳島中央市場のセリ場には・・・

taco100702.jpg

普通にタコは並んでましたが、
特にいつもよりたくさん並んでいるわけでもなく、
どちらかというと普段よりも少なめ、って感じです(^_^;)

で、相場としても別に普段と変わりなく・・・というよりも
ちょっと安めな感じでしたね(苦笑)
う~ん、セリ人もお客さんも半夏生のことを知らないんじゃぁ
値の上がりようもないんでしょうけど。。

件のスーパーさんはというと、半夏生のフェア用のタコってのは
セリで買ったりせずに事前に相対で必要数量を確保してますから
セリには影響が出ないんですよね(^_^;)

ところで徳島県のタコって、みなさんはどんなイメージでしょ?
タコというとやっぱり明石のタコが有名ですよね。
でも徳島のタコっていうのも明石のタコと同じ海域、
つまり瀬戸内にいるタコなわけで、その身質はよく似てるんです。

すぐ近くの海で水揚げされて、活きたまま市場に
やってくることの多い徳島の地ダコ。
そりゃもう元気いっぱいです(^o^)

taco100702b.jpg

こういう風にネットに入れた状態で
海水の入ったスチロール箱に入れられてセリ場に
並んでるんですが・・・。
二段重ねにして並んでいるスチロール箱が
たまに勝手にぐぐぐーっと持ち上がってたりすることがあります。
初めて見たらめっちゃオカルトちっくでビックリするんですが(笑)
これってね、下の箱の中に入っているタコが
上に乗っているスチロール箱を持ち上げてるんです。

もちろん上の箱にも海水とタコが入ってますから、
ヘタすりゃ10キロ近い重さがあるはずなのですが、
それを持ち上げてしまうほどにパワフルで元気いっぱいなんです。

そして、このネットに小さな穴でも開いてようもんなら・・・
ずるずるずる~っとその穴を拡げて脱走してしまうんですよ(爆)

zidako.jpg

ほら、こんな感じ(滝汗)
もうこうなった地ダコは手強いですよ~(^_^;)
けっこうな速さで滑るように動いて逃げますし、アタマを引っ張って
(実際にはアタマでなくて胴体なのですが)
セリ場の地面から引きはがそうとしても、吸盤で
ピターっと地面に張りついて全然剥がれてくれません(涙)
思いっきり引っ張って引きはがすと、今度は腕に巻き付いてくるし(滝汗)
これがもう気持ち悪いなんてもんじゃない!(>_<)

なので、タコはネットから出しては絶対にダメです(^_^;)

こんだけ活きのいい地ダコ、やっぱり一般的な外国産の
湯ダコとかよりも美味しいですね。
風味があるというか、味が濃いというか。
これはほかの地方でもそうだと思うんですけども、
やっぱり地物が一番! なのかも知れませんね。

徳島魚類では、この徳島産の地ダコを凍結加工して
いろんなところに加工用の原料として販売もしてますが、
とにかく徳島の地ダコは日本各地の業者さんからも
とっても好評なんですよ(^^)

たこ焼きにこの地ダコを入れたりなんかしたら、
そりゃもうダシの出かたが違いますし、歯ごたえも
ひとあじ違ってめっちゃウマですよ(*^_^*)

半夏生にタコ、っていうのはあんまり知られてないにしても
ちょうどいい機会ですから、徳島の地ダコで
たこ焼きパーティー、なんていかがですか??(^^)
たこ焼き器で自家製たこ焼きを焼きながらビールでイッパイ!
くぅぅ~ 夏!! って感じじゃないですか(笑)

あ~なんかたこ焼き食べたくなって来ちゃいましたよ(爆)
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